2017-10

残り2日「低調総選挙」の象徴的な街頭演説

 18日水曜日午後6時過ぎ、池袋東口駅前で、自民党公認の東京10区候補者である鈴木隼人さんの応援演説に安倍晋三首相が駆け付けたので、聞いてきました。新聞報道にある通り、森友・加計問題はいっさい封印し、安倍さんは北朝鮮のミサイルやアベノミクスの成果の話ばかりをするので面白くはありませんでしたが、さずが注目選挙区の夕刻ということもあって2000人ぐらいの聴衆がいたでしょうか。日の丸の旗を振って鈴木さんを応援する一方、ときおり「安倍帰れ」コールが叫ばれるのですが、やはり都議選のときとはかなり熱の入り方が違いました。
 かたや希望の党の若狭勝さんといえば、西口に街宣車をとめて、アナウンス嬢が呼びかけていましたけど、立ち止まる人はほぼゼロ。苦戦というより、絶望的な感じでした。小池さんに乗せられて可哀想という街の声もありましたけど、自業自得としか思えません。せめて立憲民主の躍進が救いですが、あと2日、形勢逆転は?でしょうね。
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神戸製鋼データ改ざんの元凶

 神戸製鋼がデータ改ざんでピンチに陥っています。発端はアルミ製品、中国、韓国の台頭による鉄鋼不況が叫ばれる中、アルミ合金に活路を見出した神鋼は、軽量化された自動車や航空機の複雑な形状のアルミ合板で強みを発揮したとされます。それはある意味、従来型の職人芸のようなところがあり、すぐれた品質が売りだったはず。
 ところが、その品質にケチがついたわけで、さらに本業の鉄鋼までデータ改ざんしていたことが発覚。この先、当初の倍以上の取引先500社から損害賠償請求をされる危険性が高まっています。
 神鋼は昨年、子会社でJIS規格違反が発覚し、改善策をとったばかり。その矢先の出来事だけにショックが大きいのでしょうが、もう10年以上も品質改ざんを隠ぺいしてきたとか。素材メーカーなので、企業間取引が多く、納期を気にするあまり、互いにチェックが甘い。さらに独立させた品質保証部門もサラリーマン化して前任者の責任を問わないため、このような不正が続いてきたのでしょう。東芝ともよく似ています。

自民288希望に起死回生の手はあるか

 与党で300超え、自民単独過半数――。選挙戦の序盤は、どの新聞も自公の圧勝ムードを伝えています。共同などは自民288議席と公示前の285を上回るという数字を出し、自民は引き締めのため、逆に240程度という控えめな予測を立てているそうです。今のところ、希望の党の体たらくでこの数字になっているのでしょうけど、あと10日余り、この先の変化はあるでしょうか。
 メディアもここへきて、希望の小池百合子批判に傾いているので、どうもこの流れを変えるのは難しいようにも感じます。ただ、この数字だと2014年の衆院選以上に自公が勝つことになるので、安倍さんの信任選挙で、さすがにそこまではないようにも思います。安倍批判票をどこまで掘り起こせるか、当たり前のことですが、野党にとってはそこが分かれ目。小池さんの化けの皮がはがれてしまったいま、希望に期待はできないでしょうけど。

佐高信の緊急対談「自民党に天罰を!」

 佐高信さんがジャーナリストや評論家と対談した「自民党に天罰を!公明党に仏罰を!」(七つ森書館)という単行本(10月1日発売)が届きました。僕のパートは「パソナ南部靖之をめぐる政界人脈」と「黒幕たちを語りつくす」の2つ。

 ぜひご一読を!

権力側の「メディア批判」

 案の定、昨日の党首討論は凡戦に終わりました。、各党とも決め手に欠けているので、目新しい主張や論戦がなく、退屈そのもの。あんなものを見せられるとやっぱり、いったい何のための解散、総選挙なのか、という原点に戻らざるをえない。首相がいくら体裁を繕っても、それは明らかのですが。
 その森友・加計問題を突っ込もうとした新聞社による討論の後の質疑応答には、椅子から転げ落ちそうになりました。安倍首相はもっぱら朝日新聞に対し、加戸元愛媛県知事をはじめ獣医学部計画を評価している人たちの意見を紙面に載せないのはおかしい、と持論を展開。朝日側はきっぱり「(報道)しています」前提の事実を否定していました。それより、なにより首相があのような場でメディアの報道の仕方にクレームをつけるという行為そのものがどうかしています。
 まさか、あれは権力者のメディア誘導ではなく、あくまで政党党首としての客観的な意見などと言いわけするのではないでしょうけど、第一次政権のときのエキセントリックな姿を彷彿とさせてしまい、なんとも暗い気持ちになってしまいました。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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