2017-02

米移民の壁そんなに変かな

 トランプ大統領の肩をもつわけではありませんけど、不法移民を取り締まるという政策がそれほど変でしょうか。現在1100万人いるとされる米国内の不法移民はすでに米国経済に欠かせない労働力だから、それをやめると景気が悪くなるとか、経済成長が止まるとか、あるいは優秀な移民が来なくなるとか、そんな理由のようです。しかしなぜ不法移民に支えられる国のあり方のほうがおかしいのではないでしょうか。
 疑問に思ったので調べてみると、なぜ労働力としてこれほどまでになったかえいえば、オバマ政権時の大統領令で不法移民の労働を認めたことが大きいのだとか。民主党が伝統的に移民に寛容な政策をとってきたのは、下院の数が人口比によって決まるからで、むろん不法移民に選挙権はありませんが、人口にカウントされるため増えるとその地域の選挙が楽になる、大統領選で見られた選挙人の数も増えるから、有利に戦えるということのようです。
 トランプ大統領のいうヒラリーに対する不法移民の投票は嘘でしょうが、実態として、このことを指しているのかも。ただしトランプさんを応援しているわけではありませんので、あしからず。
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二階俊博VS小沢一郎「小池百合子」をめぐる綱引き

 なぜこんなに人気があるのでしょうか。小池新党を味方に引き入れようとする与野党の動きが活発になっているそうです。自民党はもともと石破さんや若狭さんが親しいけど、菅さんたちは拒絶。困った安倍さんは小池さんの取り込みを二階さんに頼んでいるとか。かたや野党はといえば、民進党の蓮舫さんに肘鉄を食らわせた小池さんに対し、小沢さんがパイプ役を担いそうなのだとか。
 いまや官邸を振り回すほどの小池さん、その人気はマスコミのおかげでしょう。テレビ局の言い分からすれば、数字がとれるから小池さんにご登場願うのだそうで、どうも鶏と卵の関係らしい。なんともはや、人材難ここに極まれり。

税制の根本問題「ふるさと納税」

 高市早苗総務大臣をはじめ、ふるさと納税の高額返戻品を問題視していますが、そんな中、読売ウエブ版で<ふるさと納税で「赤字4億円」…町田市長が批判>(2017年02月18日)と題した面白い記事が掲載されていました。
<東京都町田市の石阪丈一市長は17日、新年度予算案発表の記者会見で、ふるさと納税による住民税などの控除額から市への寄付額を差し引くと、新年度は約4億円の赤字になるとの見通しを示した。
 「制度的にひずみがあり、(国には)修正するかやめてしまうぐらいのことをやってほしい」と訴えた。
 石阪市長によると、今年度ふるさと納税による控除額は2億9000万円、寄付額は4000万円となり、2億5000万円の赤字となる。新年度はさらに控除額が増え、4億6000万円と見込まれるが、寄付額は6000万円にとどまる見通しで、4億円の赤字になる>
 なぜこんなことが起きるのか――。推察するに、町田市の住民は地方の高額返戻品を目当てに何万円も寄付し、それが住民税還付されるからでしょう。寄付と言いながら、その実、地方の特産品を買う感覚で、真水は2000円だけを納税しているだけ。つまるところ、町田市の住民税で地方の財政を穴埋めし、市町村がその資金で高額返礼品をプレゼントしているだけ。やはり、税制として根本的におかしいのでは。
 

豊田章男を激怒させた「トヨトミの野望」の著者

 梶山三郎さんが書いた「トヨトミの野望」(講談社)がベストセラーになり、いまだ売れ続けているようです。この著作、小説の形をとってはいますが、いうまでもなくトヨタがモデルになっている。それだけに豊田家はかなりナーバスになっていて、とりわけ章男社長の怒りがすさまじいそうです。
 章男社長の怒りの矛先は、社内では広報セクション、さらに著者の梶山さんにも向けられているとのこと。梶山とはむろんペンネームで、書いたのはトヨタ担当の新聞記者。はじめは日経のSさんが疑われたそうですが、実際は違っているとのこと。本当の著者はあまりに章男さんの怒りがおさまらないので困っているだとか。どうしたもんですかね。

暴力団「偽診断」で思い出す天皇の執刀医問題

 恐喝事件で懲役8年の実刑が確定していた指定暴力団・山口組の直系組織「淡海(おうみ)一家」総長の高山義友希総長(60)が、京都府立医大の診断書を使い収監されずに娑婆に居座っていた問題。まだ刑務所に入っていなかったのか、という驚きと同時にさもありなん、という気がしなくもありません。
 思い出すのは昨年、フライデーがスクープした順天堂の天野篤教授の疑惑。
分裂した神戸山口系山健組の山本國春元幹部が2007年5月の抗争事件で組織犯罪処罰法違反に問われ、15年6月に懲役20年が確定して1年近く経過しているのに、収監されず順天堂医院にいたという話。その診断書を書いたのがほかならぬ天野教授で、12年2月に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を成功させて一躍時の人となった人でした。
 天野教授、組関係者から米300キロをプレゼントされたり、いろいろ交流が明るみに出てしまいました。その後、疑惑はいつしか忘れ去られてしまいました。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)など。最新刊は「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)

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