2017-08

山口組初代大石組長の訃報

 本日発売の週刊ポストに、山口組直系二次団体の大石組の大石誉夫組長の死について書きました。

「新幹線で二代目の井上(茂樹)さんが東京に向かっているところみたいです。大石さんが亡くなったのは、間違いないでしょう」
 入盆前の8月9日、斯界に訃報が駆け巡った。その前日、山口組初代大石組組長の大石誉夫が、神奈川県相模原市の特別養護老人施設で急逝した。死因は誤嚥性肺炎だった。
 1933(昭和8)年2月20日、愛媛県新居浜市生まれ。実兄宮次郎のあとを追うように山口組入りした大石は、神戸港の冲中士を束ねる小さな組に過ぎなかった山口組を日本最大の暴力団組織にした中興の祖、三代目組長の田岡一雄に引き立てられた。岡山で大石組の看板を掲げて直参と呼ばれる直系二次団体に昇格。四代目の竹中正久体制で舎弟、五代目の渡辺芳則のときには舎弟頭補佐に就任し、執行部入りした。

 大石さんはとりわけ高倉健さんと入魂で、今月29日発売の「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)にも詳細を描いています。ご冥福をお祈りします。
スポンサーサイト

トランプ「人種差別」の根底

 北朝鮮のミサイル問題がいったん沈静しつつあるかと思えば、米国内でトランプ大統領の白人至上主義が批判にさらされています。要するに、KKKなど人種差別団体を批判せず、本音は擁護している、という批判のようです。もとよりトランプ大統領の差別感覚が透けて見えるのでそうなるのでしょうけど。ただ、何となくその批判にも違和感を覚えます。トランプ批判をする人は、米国が移民政策のおかげでグルーバルな人材の才能を見出し、繁栄してきたんだといわんばかり。そんな企業経営者の言い分にも、いやらしさを感じます。
 白人対有色人種という二極対立がここまで先鋭化した背景には、低賃金の労働力として移民を使ってきた政策の誤り、潜在的な差別意識、同じ人種における富裕層の貧困層に対する軽視、蔑み、妬み――。人間には誰しも他人より優位に立ちたいという意識があり、それが差別に発展する危険性があるけど、それがむき出しになってしまっているのがアメリカなのではないでしょうか。米国の病はもっと根が深いように思えます。

忘れてはいけない御巣鷹山事故「33回忌」

 本日、日航機の御巣鷹山事故の33回忌を迎えました。夕刻、不明になったJAL機のニュースが流れ、息をのんでテレビニュースを見守ったときのことが蘇ってきます。年を追うごとにご遺族の高齢化が進み、山に登る方が減っている、と新聞は毎年報じてきましたが、今年はかつて木製だった墓標を石碑に変えておられる方が多いと伝えていたのが印象的です。

 以下は焼け残った事故現場の樹木が炭化していた写真。
御巣鷹山

 520人の尊い命を奪った史上最悪の惨事、忘れてはいけない――。この時期になるといつも思います。ご冥福をお祈りいたします。合掌

アッキー「ご乱行」林真理子の語る事情

 作家の林真理子さんより8月3日付けブログに事実でないことが含まれているという指摘がありましたので、おっしゃる通り記します。

 安倍昭恵さんと私は、数カ月前から二人でご飯を食べる約束をしていた。安倍さんから新潮社の中瀬ゆかりさんを紹介して欲しいと言われ、中瀬さんが評論家の古市憲寿氏に声をかけ、古市氏の友人ということで、ゲスの極み乙女の川谷絵音さんも参加した。ゆえに、私が「安倍昭恵さんを励ます会」を企画したということはまったくない。
 また、わたしは安倍昭恵さんに一次会で帰るように勧めたが、他の参加者からも誘われたので、10分だけということで文壇バーにも行った。店にも遅れて入ったので、私が先頭に立って安倍さんを連れていったという記述も、事実に反します。

認可保留「加計学園」獣医学部新設に適当か

 今日発売の文藝春秋9月号に「加計に獣医師養成の甲斐性はない」と題した記事を寄稿しています。

〈平成30(2018)年度獣医学部新設(国家戦略特別区域指定・愛媛県今治市)の構想に係わる「事業所アンケート調査」実施のお願い〉
 そう題されたアンケート用紙が関係各所に郵送されてきたのは、今年二月初旬のことだ。
〈岡山理科大学は、この度、内閣府による今治市への大学獣医学部の新設のための運営主体の公募に応募し、同市が掲げる①「世界に冠たる先端ライフサイエンス研究」を行う国際教育拠点、②家畜・食料等を通じた感染症に関する「危機管理(水際対策)人材」の育成拠点となる大学獣医学部の設置を担当することとなりました。ついては、平成30(2018)4月に新しい獣医学部を開設すべく、その準備の一環として、各企業・機関・団体等の人事・採用ご担当のかたに、「事業所アンケート調査」へのご協力をお願いする次第です〉(原文ママ)
 アンケートの送付先は、動物病院やペットクリニックをはじめ、動物園や水族館、医科学研究施設、医薬品や食品メーカー、農水省や厚労省といった官公庁、自治体にいたるまで幅広い。内閣府と文科省が一月四日、一校に限って認めた獣医学部新設の告示を受け、加計学園が急きょ実施したアンケート調査である。(以下略)

 折しも、8月末に予定される文科省の大学設置認可が保留される見込みになったと報じられましたが、そこにも触れています。問題はこの先、どう動くか、疑惑の特区における学部新設なのだから、特別に見直してもいいように思いますが。

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する