2018-06

第1回佐高信文化塾で加計学園問題講演

 明日、盛岡市の岩手教育会館にて「2018佐高信文化塾」が開催され、そこで講演させていただきます。演題はズバリ「加計学園のスキャンダルを追って!」。
 本日9時からの文化放送「くにまるジャパン極」でも、加計孝太郎理事長の不可解な記者会見について、話をしたところ、けっこうな反響がありました。この間の政府の対応を見ていると、次々と見え透いた嘘がばれ、将棋でいえば、優勢どころかほとんど詰んでいる状態だ、と指摘する方もいらっしゃいます。が、やはりもう一手が必要なのだとも感じます。延長国会の集中審議前に、時間をかけて少し整理してみたいとも思います。
 盛岡市の佐高塾は10年続いていて、今回は今年初めてなのだそうで、佐高さんは3回目に登場されるようです。御大を差し置いて恐縮ですが、開演は14時から2時間の予定となっています。お近くの方はぜひお越しください。
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加計学園理事長の上京出張記録は存在する

 昨日、加計学園の加計孝太郎理事長がとつぜん記者会見を開き、騒然としました。記者会見そのものについては、他でコメントしていますので控えますが、会見の中で15年2月25日の首相との面談について「3年前のことなので記憶も記録もない」と否定されていた件について、ひと言。
 それより1年前の14年3月13日、加計学理事長をはじめ、関係者が日本獣医師会を訪問したときの記録によれば、当日は「16時13分に新幹線で(岡山から)東京駅に到着し……」としていました。例によって、4年前の記録があって3年前のものがない?、とでも言い訳するかもしれませんが、やはり嘘を重ねているという印象はぬぐえません。

豪腕秘書官と霞が関の軋轢

 本日発売の東洋経済(6月23日号)「官僚特集」の中に、表題の記事を寄稿しました。

「僕は自分自身が二つの矛盾した役割を担っていると考えています。一つは、政治家の横暴から役人を守ること、もう一つは役人の怠慢から政治家を守ること……」
 さる4月23日、文藝春秋でおこなったインタビューの最後、今井尚哉(59)は、そう締めくくった。2012年12月の第二次安倍晋三政権発足来、首相の政務秘書官を務め、首相の分身どころか、いまや〝総理の化身〟とまで呼ばれる首相官邸最高権力者の一人である。
 ときに無理筋をごり押しする国会議員を諫め、ときに手抜きをしがちな官僚を監視する。首相のそばで政策実現に邁進する秘書官の心構えとして、そうあるべきなのは異論のないところだろう。
 だが、永田町や霞が関における現実の政治が、今井の理想通りになっているかといえば、そうではない。(以下略)

 今日の新聞各紙では、内閣支持率が軒並みあがり、支持が不支持を上回ったと報じていますが、その実、日本は壊れかけているように感じます。

安倍政権にとって「諸刃の剣」国会会期延長

 今月20日の予定だった今通常国会の会期が延長される見込みだと読売新聞などが報じています。審議時間が短く、石井国交大臣の不信任案まで提出されたカジノ実施法案を成立させるためだというのが、大方の見方で、「政府・与党内で7月上旬まで会期を延長する案に加え、同月中下旬まで延ばす大幅延長論が浮上している」(読売)といいます。
 昨年、加計学園問題の幕を引こうと慌てて国会を閉じ、集中審議で済ませたのと比べると、今年は政権側にそれだけ余裕があるということでしょうか。ひょっとすると、官邸側が単に新聞に書かせて観測気球をあげているだけなのかもしれませんが、この状況で、さほど支持率が下がっていないという不思議な事態に加え、日朝首脳会談の話題で、森友・加計問題を封じ込められるという判断なのかもしれませんし、
 半面、ここへ来て、小泉進次郎さんや石破茂さんの動きが出てきたし、会期延長は野党にとって絶好のチャンス。ぜひ大幅に延長してほしいものです。

財務省「公文書改ざん」の罪と罰

 今週号の週刊現代「ジャーナリストの目」で、佐川前理財局長たちが犯した公文書改ざんという罪と不起訴に終わった罰のあまりの落差、かい離について書きました。

 3か月の停職相当で、退職金が500万分円減って4500万円になる――。今年3月に朝日新聞が森友学園への国有地売却を巡る決裁公文書改ざんを報じて以来およそ3か月、ようやく財務省が自らの調査結果を発表し、関係者の処分を決めた。20人の財務官僚たちがかかわった文書改ざんにおける〝主犯〟の元理財局長、佐川宣寿の処分がこれだ。さしもの麻生太郎大臣も、頑なにこだわってきた「書き換え」から「改ざん」へと表現を改め、170万円の閣僚給与1年分を返上し、大臣を続投するという。
 おそらく日本の憲政史上になかった大規模な公文書の改ざんや廃棄という事態。なのに、あまりに処分が軽すぎると憤る国民は少なくあるまい。なにより財務省の調査そのもののお手盛り感が否めない。(以下略)

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)など。最新刊は「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」。

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