2018-04

北朝鮮が中国の軍門に下った!?

 米国や韓国の大統領に頼んでも拉致問題が動くはずない、ということはさすがに承知しているでしょうけど、今の日本はそんな米韓頼みという裏返しなのかもしれません。北朝鮮の首領様が気にしているのは、米国のトランプ大統領と中国の近習平国家主席、それに、すり寄ってくる韓国にも利用価値を感じているといった程度でしょうか。
 その北朝鮮の金正恩が中国を電撃訪問した時の様子を見ていて、「これで、北朝鮮は中国の指揮下に入った」と感想を漏らす半島ウオッチャーがいました。出迎えた習近平に満面の笑みを浮かべてハグしようとした金正恩に対し、習が右手を差し出して拒否、握手で済ましたという場面がその瞬間なのだそうです。
 これまで金日成や金正日が訪中したときは、すべて中国側の首脳とハグを交わしてきた。それはロシア流なのだそうですが、国家元首同士対等という意味があり、過去、中国も受け入れてきたといいます。それを拒否したのは、「お前は俺の部下だ」という示唆にほかならないとか。外交はこういうちょっとした仕草が大事なのだそうですが、ウオッチャー氏は、「安倍さんたちはそれすら気づいていないかも」と指摘していました。
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GW前の駆け込み法案?「働き方改革」「カジノ法」

 経産省の柳瀬唯夫さんの証人喚問と財務省のセクハラ問題で審議がストップしている今の通常国会で、与党が必死になって法案の審議入りを目指しています。それが、「働き方改革」と「IRカジノ実施法案」。とくに自民党は黄金週間前の27日に形だけでも法案を提出、審議したいようです。
 駆け込み、というか、ドサクサというか。ここへ来て、従来にない「東京湾岸IRリゾート大構想」なる計画まで囁かれ始めました。むろん、いくら森友加計問題で政権や政府がとんでもない対応をしているからとはいえ、進めるべき立法はあるでしょう。が、安倍政権ご執心の「働き方改革」はスカスカだし、「カジノ実施法」にいったてはそう急ぐ必要はないように思います。けっこう前のめりのようですが、この際自民党も、一度、すべてをリセットして出直したほうがいいのでは。

日本は「蚊帳の外」北朝鮮の体制が崩壊しない理由

 安倍さんが望みを託した日米首脳会談が不発に終わり、拙い日本外交の実態を改めて痛感します。
 昨日、朝鮮半島の事情通と話をする機会があり、北朝鮮の実情をうかがいました。あれだけ国民に政治経済に不満があって、なぜ金体制が崩壊しないのか、という素朴な疑問をぶつけたところ、それは子供の育て方が大きいのだと話していました。
 北朝鮮では6歳になると子供たちがみな親元から離れ、全寮制の学校で育てられるのだそうです。小学校から能力に応じて振り分けられ、本格的な競争社会に放り込まれるのだとか。半面、親子関係が希薄になり、家族や親せき単位で物事を考える機会を奪われてしまう。それゆえ、国民から金王朝に盾突くような動きが出てこないのだとか。
 どこまで当たっているか、わかりませんが、市民の力が政権を倒すようなエネルギーのある韓国と正反対。豊かさに慣れすぎ、政治や社会に無関心な日本もどうかと思いますが。

財務省セクハラ問題「テレ朝」の言い分に一言

 恥の上塗りどころか、重ね塗りを続ける財務事務次官はさておき、このたびテレ朝が名乗りでたことは評価されていいと思います。そのうえで敢えて一言いえば、記者会見には不満な点があります。それは、女性記者が週刊新潮に情報を提供した件を不適切な行為だとしたこと。たしかに記者はテレ朝から給料や取材費をもらい、記者活動をしているので、組織に対する背信行為のように受け取る向きがあるかもしれません。が、その前にテレ朝の記者は視聴者や国民に向けて取材をしているジャーナリストであり、問題の隠ぺいは視聴者に対する背信であることを忘れてはいけません。
 一方、テレ朝は二次被害を恐れてセクハラ報道をしなかったといいますが、それもとってつけたような理由のように思えます。というより、報道するかどうかについては、会社の判断であり、それ自体は尊重されるべきでしょう。むろんそれをけしからんという意見があってもいいし、報道姿勢に対する意見はさまざま戦わせてよいでしょうけれど、ひとつの報道判断ではあります。
 つまるところ、ジャーナリストは会社のために活動をしているわけではなく、会社の報道判断が間違っていると考えれば、他社に情報を提供することは決して責められるべきではありません。だから週刊新潮に訴え出ても何の問題もない。あくまで私見ですが。

ここまで落ちたか「財務省」のセクハラ対応

 昨日、小沢一郎さんが「落ちるところまで落ちた」と言っていましたが、まさに同感です。財務省のセクハラ対応のまずさは、女性の権利や被害者の保護を持ち出すまでもなく、あまりにお粗末で驚くばかりです。福田さんとは小生も2度ほど会ったことがあり、そのうちの一度は酒席でした。話が上手な分、ジョークや軽口も多い人ではありました。あのセクハラ発言は論外ですが、「安倍さんは一度失敗している反省を生かしている」と絶賛していたことを思い出します。
 この件については、本来、週刊新潮の取材があって記事化されることがわかった段階で自らの進退を決めるのが常道で、財務省としても、記事が出たとき次官辞任でおさまったはず。なのに、あの対応……。あまりに軽薄というか、まさかこれで乗り切れるとは思っていないでしょうけれど、時間稼ぎにしても話になりません。
 もっとも考えてみれば、この手の無理筋、あるものをないという否定は安倍政権に一貫した戦術でもあります。それをスルーしてきたわれわれ国民も反省しなければならないのではないでしょうか。さすがにここまで来ると、そうはいかないでしょうけど、あの財務省がここまで落ちたか、と思うと、情けなくなります。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)など。最新刊は「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」。

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