2018-02

積水ハウス事件の摘発も近い?「地面師詐欺」

 63億円の地面師詐欺に遭った積水ハウスのトップ人事で激震が走っているようです。阿部社長の責任を追及しようとした和田会長が逆に退任に追い込まれるという事態。二人はもともと師弟関係にあったといいますから、醜い責任のなすりつけ合いのように見えなくもありません。
 その積水ハウスの地面師事件の捜査が進んでいるといいます。内田マイクが逃走している中、主犯のKをはじめ、どこまで事件を解明できるか、見ものです。
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日本政府「ユルユル」の安全保障

 昨日発売の週刊現代で、前内閣府参与の齋藤ウイリアム治幸氏の経歴詐称について書きました。経歴詐称どころの騒ぎではありません。

 日本の政府や企業を危機にさらしかねない重大問題なのに、なぜか騒がない。そう感じるのは、私だけではないだろう。
 元内閣府参与、齊藤ウイリアム治幸の経歴詐称である。旧聞に属するが、きっかけは昨年12月9日のYahooニュースだ。個人投資家で作家の山本一郎が「紺綬褒章、ダボス会議、経産省参与。齊藤ウイリアム治幸の虚像と嘘」と題した記事を載せ、関係先が大慌てした。
 かつて本人がブログで公表してきた経歴をかいつまんで紹介すると、1971年カリフォルニア生まれの日系2世で、〈UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)医学部を卒業。大学中に起業し、その会社を米マイクロソフト社に売却して大儲けしたとか。東京電力福島第一原発の国会事故調査委員会でCTO(最高技術責任者)として参加し、民主党政権時代の国家戦略局の委員を務め、第二次安倍政権発足後の2013年からは内閣府の参与や経産省参与を拝命し、この間、紺綬褒章まで受賞している――。

 日本との情報交換はできない、と米国が危機感を募らせているといいます。

いよいよ始まる?日本版カジノ「大阪」ともう一つは

 すでに基本法が成立しているIRカジノ実施法案が、いよいよ国会に提出されます。新聞などは、ギャンブル依存症対策や公明党の反対などを審議の焦点にしていますが、すでに政権は前のめりになっていますので、公明党の反対はあまり意味ないかも。
 で、有力候補地でいえば、以前は「横浜」「大阪」。しかし状況は少し変わってきており、横浜より東京のほうが有力視されているみたいです。というのは、横浜で予定されていた山下ふ頭はカジノを呼び込まなくてもインバウンドで十分、と地元有力者が反対しはじめているからだとか。カジノ業者としては、最適地は東京とみており、小池さんと連携してこちらに乗りかえるのではないか、とも。政権サイドはむしろ大阪を推す格好かも。

森友問題「面会記録」「価格交渉」の有無という詭弁

 すっかり五輪ニュースでかき消されてしまった感のある森友学園の土地取引。でも、与野党の答弁を見ると、やっぱり一言いいたくなります。新たに発覚した財務省文書、ごく簡単に言えば、財務省の中でも法務部門とのやり取りの中で出てきた話で「大阪府の学校設置認可審査の前に森友側に事前に概算価格を伝え、折り合わなかった」との趣旨。これをもって面会記録ではない、と麻生財務大臣は言い張るのですが、つまり面談せずに概算価格を伝えたという話になるのでしょうか。
 電話か何かで? やりとりしたのでしょうか。厳密にいえば、それは面会記録ではないかもしれません。では面会していないのか、といえば、音声データがあるのだから、そこは動かしがたい。
 麻生答弁は、面会記録の文書を破棄したという佐川前理財局長の言い分と整合性をもたせるためかもしれません。が、仮にそうだとしても、価格交渉をしていた事実は動かいでしょう。どこまでいっても詭弁としかいいようがありませんが、政権側は突っぱねる以外にない。
 もとよりそんなことは双方、百も承知でしょう。まさに茶番、ただし、野党というよりわれわれ国民を馬鹿にしたような答弁ですから、モリカケ問題、まだまだ続きそうです。

森友「土地値引き」資料公開の深層

 前回に続いてなぜ今になって財務省が森友資料を公開するのか、そこを考えてみました。一つは、今度の資料が財務省内における法務部門との問答になっていることから、隠しきれないとの判断かもしれません。すでに昨年2月の段階で、土地暫定価格資料の存在が国会で出ていましたので。
 希望的観測を持って推測すれば、安倍政権への気遣いをしてきた法務・検察も、一枚岩ではなく、地検特捜部の現場捜査派を抑えきれなかったということかも。
 そして資料の公表が昨日9日という絶妙のタイミング。冬季五輪の開幕式に安倍首相が出席すると決めたのも、そういう理由からではないかと感じてしまいます。ここから風穴があき、加計学園の2015年4月の官邸訪問時の中身が出て来ないものでしょうか。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)など。最新刊は「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)

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