2017-01

天皇生前退位「有識者会議」への素朴な疑問

 予想通りといえばそれまでですが、今上天皇のお気持ちを尊重するといいながら、皇室典範の改正には踏み込まず、手っ取り早い特別法で対処するという流れが出来上がりつつあるようです。いわばそのための有識者会議。天皇のご年齢を考えると時間がない、とか、生前退位を恒久的に認めるのはいかがか、などというもっともらしい理屈を言っていますけど、どうも理由になっていない気がします。
 戦後の皇室典範は事実上1年足らずでつくったとのことですし、仮に時間がないなら、この先の議論を続けるという方向性を打ち出すべきでしょう。また、退位が政治的に利用されたり恣意的におこなわれる危険性があるともいいますが、海外ではいくらでもあるケースであり、あるいは今の長寿高齢化時代にそれでいいのか、という、そのあたりの説明もありません。
 つまるところ、女性天皇や宮家問題に触れたくないというだけの話にしか聞こえないのは、私だけではないと思いますけど。
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これでいいのか日本選手権

 週末におこなわれる日本選手権を前に、ラグビー協会が昨日、次のような発表をしました。
<公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長・岡村 正、東京都港区)は、本日の理事会において、2017年度以降の日本選手権に大学チームが出場しないことを最終決議しました。これに伴って、2017年度以降の日本選手権は、トップリーグの総合順位決定トーナメントを兼ねることになります>
 理由としては、国内のトップリーグに加え、サンウルブズのスーパーラグビー参戦により、選手たちの試合日程がハードすぎるという話のようで、試合数を減らしてコンディションを整えて選手を育成するとのこと。ただ、本音は学生との力の差がありすぎて勝負にならないからなのでしょうけど、ワールドカップに向けた選手の育成という意味では、すそ野を広げることのほうが大事なのでは。その意味からすると、大学ラグビーの人気低迷が問題で、そちらのほうに力を入れてほしいものです。非常に残念な結果というほかありません。

NHK受信料「最高裁」判断次第で存続の危機

 昨日の朝日新聞メディア欄に<「テレビあればNHK受信料」ついに最高裁へ>と題した記事が出ていました。<憲法判断を示す最高裁の大法廷が今年、受信料訴訟について初の審理を行う見通しだ。放送法制定から67年。なぜ今なのか>という話で。これまで受信料の支払いを巡っては、地裁レベルの判決で支払い命令を出してきたけど、実際、これは憲法の保証する「契約の自由」抵触しないのか、その判断が最高裁に求められるのは初めてですね。
 その意味からすると、仮に憲法違反となれば、7000億円を超えるNHKの収入が吹っ飛ぶ危険性があり、存続の危機となるのは必至です。そもそも日本の放送法そのものが問題あるのでこういった矛盾が生じるのでしょけど、さらにワンセグ受信や通信の自由という問題も絡んでくるので、上田新会長も大変。注億です。

小池都知事と公明党の奇縁

 本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」に小池百合子東京都知事と都議会公明党との関係について、書きました。以下、抜粋。

永田町の思惑が絡むので、そう単純にはいかない。中央政界の公明党は「下駄の雪」と皮肉られながら、安保やカジノなど政策の違いがあっても、自民から離れない。それが都議会では都知事にすり寄り、〝決別〟を表明。そこには仕掛け人がいる、とある公明党の関係者が裏事情を打ち明ける。
「都議会公明が小池都知事と手を組むように働きかけたのが、元公明党代表の太田昭宏さん。太田さんと小池さんは、池袋のある有力後援者のつながりで、親密な間柄です。もともとこの後援者は鳥取出身で、タニマチとして同郷の石破茂を応援してきたが、石破さんが自民党総裁選に出馬したとき、小池さんが石破さんについたのもそこから。東京12区(北区)を地盤としてきた関係から、太田さんも彼と親しくなり、今回、小池さんを都議会公明と結びつけたのだといわれています」

 公明党もいろいろあるようです。

豊洲市場問題「東京大改革」なら取りやめるべきでは

 豊洲新市場の地下水汚染が最大で環境基準値の79倍になり、なぜこうも変わるのか、と大騒ぎしています。報道によれば、地下水の排水管理システムが昨年8月以降に稼働し、それによって深部の汚染土壌を通過した地下水が上がってきたためではないか、などと推測されています。また、汚染自体は専門家の評価が分かれており、われわれ素人にはなかなか判断できないところでもあります。
 ただ、これほど結果がコロコロ変わることについては、誰もがあきれており、どんな決着にせよ、疑惑は残るでしょう。なら、いっそのこと豊洲をあきらめたほうがいいのではないでしょうか。そもそも小池さん、豊洲に汚染疑惑があると言いながら、これまで代替案を何も示してこなかったこと自体、おかしな話。さすがに6000億円をどぶに捨てる勇気はないのか、それこそ大改革だと思いますが。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)など。最新刊は「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)

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