2017-06

どこまで本気?「公明」「民進」臨時国会要求

 加計学園問題を巡り、野党がこぞって臨時国会の開幕を要求。日本維新の会や公明党もその必要性を認めていますが、どこまで本気が怪しいもんです。というより、維新や公明は実現しないことを見越しているパフォーマンスというのがもっぱらでしょう。維新はガス抜き、公明は都議会選挙向けといったところでしょうか。
 都議会選挙の告示日。つまるところ、これらは真摯に説明責任を果たすと言っていた安倍首相と同じレベル。民進党にしても、自由党にしてもパフォーマンスが先に立ちすぎて本気度がみえません。これはメディアに関しても言えることですが、もう少し、しっかりやってほしいものです。
 ちなみに新文書を巡る解釈につきましては、記事の絡みもありますのでしばしお待ちください。
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加計学園「新文書」発覚の既視感

 NHKにしてみたら、プレッシャーを受けながら一矢報いた、といったところでしょうか。19日のクロ現で、新たな文科省の文書を明らかにし話題になっています。国会閉幕まで抑え込まれていたNHKの取材現場としてはこのタイミングしかなかったのかもしれません。
 さすがに怪文書とはいいませんけど、例によって官邸サイドから聞こえてくるのは「発言者を混同し、正確性を欠いている」などと、まるでねつ造されたかのようないい加減な文書だといわんばかり。真摯に説明するどころか、文科大臣や副大臣が萩生田さんに謝る始末。ただし、普通に読めば大筋間違っているとは思えず、信ぴょう性が高い。
 萩生田さんは09年から加計学園の運営する千葉科学大(千葉県銚子市)で客員教授を務め、月10万円の報酬を得ていたと国会で答弁していたけど、バーベキューパーティに参加した13年は衆院議員に返り咲いたあと。国会では現在は報酬は得ていないとも言っていますけど、ならなぜ「名誉客員教授」なんて肩書があるのでしょうか。この間、加計学園はずっと獣医学部のために奔走してきたわけで、萩生田さんはまさに利害関係人。かなりの親密度なのは間違いないでしょう。

「忖度」ばかり注目で霞むもう一人のお友達

本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」に、またまた加計問題を寄稿しました。

加計学園問題で飛び出した「総理のご意向」文書の再調査が注目された。文科省はようやく形のうえで文書の存在を認めたが、本来、文書の存否などは問題の入り口にすぎない。今年5月に文書が発覚して1カ月が経過してなお、いっこうに議論が深まらず追及が進まないのは、「ご意向」「忖度」という表現が邪魔をしているからではないか。
総理への忖度が問題だと野党やマスコミは政府を責め立てる。だが、「忖度する」の主語は、内閣府や文科省などの官僚である。つまり忖度は、首相が安全地帯に逃げ込める便利な言い回しであり、一見、追及しているかのように思える評論家やジャーナリストも、追及の矛先を首相に向けない。結果、問題そのものが、文書の存否や昨年の内閣府と文科省のさや当てに矮小化され、疑惑の核心が遠く霞んでしまっている。以下略

 このまま幕を引かせるわけにはいきません。

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加計学園「総理のご意向」文書で公表できないもの

 文科省の内部再調査で14の文書の存在が明らかになりました。それはそれで、けっこうなことですが、例によって文科大臣の説明が非常にわかりづらい。14文書のうち、3文書については法人の利益にかかわるので公表できない、と。法人の利益とはいったい何を指すのでしょうか、非常に不可解です。
 松野大臣は今になって文書を発見できたのは、これまで7人だった調査対象者を20人以上に増やしたからだというような話をしていましたけど、ならどこの誰のところにあったのか、またなぜ7人の調査では出てこなかったのか、そのあたりの説明がありません。本来、大臣の首が飛ぶような話なのに。

総理のご意向文書は秘密にすべきか

 本日、文科省内の文書の再調査結果が公表される見込みのようで、読売新聞などは早くも作成者を女性課長と報じています。政府は文言や日付の違いなどを指摘し、ねつ造に近いと公表する模様ですが、国会が閉じたあと、野党やマスコミがどこまで突っ込めるか試されることになるでしょう。
 くだんの総理のご意向と書かれた文書について、義家文科副大臣は一般論として公務員の守秘義務違反という話を持ち出しました。しかし、この手の文書ややりとりは秘密にする話でしょうか。公務員が秘密にしなければならないケースは、その事実が明るみにでたら、国益を損ない、国民が困る話に限られるはず。したがってくだんの文書は守秘義務違反の対象にならない。
 仮にねつ造された文書なら問題ですが、それなら誰がどのような目的でねつ造したのか、それこそ調査しなければならないはずです。しかし、そうすると、前川さんのときのように藪蛇になるから、時間切れの国会会期に合わせて公表という話。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)など。最新刊は「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)

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