政府の都合で変わる「反社」「首相夫人」の定義
あまりのご都合主義という以外に言葉が見当たりませんが、NHKでは新会長に四季の会のメンバーを送り込んでいますので、それもまた気になるところ。もう一つ、先の国会会期末に首相は自らの手で憲法改正、と言い出しました。岸田さんにやらせるという既定路線の変更は4選を意味するのでしょうか。それとも目くらましなのでしょうか。
急展開「NHK新会長」人事の裏舞台
NHKの会長人事を巡っては、官邸のお気に入りである板野専務理事の抜擢に対し、そうはさせまいと頑張るNHK内部の綱引きがあったと仄聞します。折衷案の結果、上田会長の続投が決まりかけていた。にもかかわらず、今度の急展開。その理由について、日本郵政のかんぽ問題対応を指摘する報道が多いようです。が、どうもそれだけではない気がします。
ポイントは高市早苗総務大臣。NHKのネット配信費用に注文を付け、ふるさと納税の見直しも検討してきました。けっこう頑張っているかもしれません。
「桜を見る会」政府の言い訳が変遷する理由
いずれにせよ役人がバックアップデータの存在を認めたのはたしかでしょう。内閣府はなぜ今になってバックアップデータの存在を認めたのでしょうか。これまで、首相官邸の出入記録さえ存在しないと言い張ってきた政権だけに、そこがやや疑問です。よく解釈すれば、それは公僕としての矜持が残っているからかもしれません。実際、政権にものを言いはじめた官僚もいます。あまりの強引な政権の言い逃れに、さすがに辛抱たまらん、と。
なりものヤフー・井上雅博伝㉘「助手席の女性」
「彼は人前に出ることをすごく嫌がっていて、日本のレースには参加しませんでした。そこで僕は、『それなら、いっそのこと日本のゴルフ場を買っちゃえよ』と提案しました。ゴルフ場をつくり変えてレースをやろう、という計画まで立てていました」
クラッシックカーにおける井上雅博の指南役、秋本康彦はそんな話までした。世界の名車を買い漁った井上は、それに乗りたくてうずうずしていた。が、ヤフー・ジャパンの元社長が国内でレースに出場すると、どうしても話題になる。そこで自前のレース場をつくってしまおうと考えたそうだ。
東日本大震災に見舞われた二〇一〇年初め、東北を中心に国内のゴルフ場が経営に行き詰まり、次々と売りに出された。値崩れしたゴルフ場を手に入れてはどうか。そう提案したのが秋本である。
「彼は自動車部だから運転に自信があるわけです。で、とくにタイヤをスライドさせながら走るドリフト走行をやりたがっていました。ダートではやったことがあるらしいけど、コンクリートの路面でそれをやりたい、と」
プライベートのレース場という現実離れした話をする割に、秋本の口調は穏やかだ。
「日本でも自前のレース場を持っている人が一人います。そうすれば日本国内でもナンバープレートを付けずに走れる。海外では個人でクラッシックカーのレース場を持っている人がけっこういます。たとえばカリフォルニアのワイナリーの中にレース場があって楽しんだり。まあ、車の世界にはそんな桁違いの人がいるのです」
プライベートのレース場建設は実現しなかったが、その代わり井上は世界の富豪が集う名車の祭典に情熱を傾けるようになる。
(以下略)
案の定の追加予算「ポイント還元」の税金の垂れ流し
もともと財務省が見込んでいた予算は2800億円、それに1500億円を積み増しして4300億円、さらに来年4月から6月までに2500億円から3000億円が必要になりそうだといい、しめて7000億円前後もかかるといいます。言うまでもなくこれらは補助金という名の血税で賄われています。
なぜこんなに増えてしまったのか、見込み違いというほかありませんが、それもこれも店に補助金を出してポイント還元しているから。当初想定していた還元のための登録50万店が12月1日時点で86万店と急増、慌てて補正予算を組んでいるわけです。おまけに来年6月までの期間中、政府はこの先130万店まで増えるとしています。前に本欄で書いた通り、ポイント還元店舗として登録申請すればいくらでも補助金が出る仕組みですから、業者間で商品を売買し、補助金でぼろ儲けするパターンもありうる。税金を垂れ流す前に、まずそこを調べてほしいものです。