2017-10

健さんの親友「敷田稔」元名古屋高検検事長の訃報

 さる9月12日、敷田稔さんが慢性心不全のためお亡くなりになったと報じられています。敷田さんといえば、福岡県立東筑高校から九州大学法学部に進み、名古屋高検検事長になった方。なにより高倉健さんの高校時代の同級生で、二人は文字通り無二の親友だったと聞いています。
 健さんが刑務所の慰問を始めたのも、敷田さんの依頼だとのこと。プライベートな友人関係と仕事とをきっちり分けてきた健にとって敷田さんは特別な存在だったのだと思います。1961年、国連アジア極東犯罪防止研修所の創設に関わりアジア刑政財団理事長、国際検察官協会副会長を歴任されています。
 享年85。葬儀はすでに近親者で営まれ、後日、お別れの会を開くと新聞に書かれていました。喪主は英子夫人。
 心よりご冥福をお祈りいたします。合掌
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トランプ「人種差別」の根底

 北朝鮮のミサイル問題がいったん沈静しつつあるかと思えば、米国内でトランプ大統領の白人至上主義が批判にさらされています。要するに、KKKなど人種差別団体を批判せず、本音は擁護している、という批判のようです。もとよりトランプ大統領の差別感覚が透けて見えるのでそうなるのでしょうけど。ただ、何となくその批判にも違和感を覚えます。トランプ批判をする人は、米国が移民政策のおかげでグルーバルな人材の才能を見出し、繁栄してきたんだといわんばかり。そんな企業経営者の言い分にも、いやらしさを感じます。
 白人対有色人種という二極対立がここまで先鋭化した背景には、低賃金の労働力として移民を使ってきた政策の誤り、潜在的な差別意識、同じ人種における富裕層の貧困層に対する軽視、蔑み、妬み――。人間には誰しも他人より優位に立ちたいという意識があり、それが差別に発展する危険性があるけど、それがむき出しになってしまっているのがアメリカなのではないでしょうか。米国の病はもっと根が深いように思えます。

お疲れさま「東筑野球部」

 4対10という点差を見ると大敗に思えますが、けっこう頑張ったといえば依怙贔屓にすぎるでしょうか。東筑が愛媛県代表の済美に初戦で敗れて甲子園を去ることになりました。試合は2年生エースの石田投手をはじめ、序盤からチームが浮足立ち、エラーもありました。なぜか東筑の守りになると雨脚が強くなり、石田君が投げにくそうでした。それらも実力のうちといえばそれまですが、半面、ホームランも飛び出したし、やるだけやったような爽やかさもありました。
 選手を率いた青野監督は小生の1年先輩で、40年前に甲子園に出たときは4番キャッチャーでキャプテンという大黒柱。人間力のある人です。ところが試合前、「僕は野球を教えるだけ」といった青野さんのコメントに、マツコデラックスが「クソヤロー」と噛みついて笑いをとっていました。甲子園をネタにするのはいいけど、あまりの軽さに「どっちが?」といいたくなります。
 この件については、Number Web で中村計さんが「東筑監督『僕は野球を教えるだけ』青野浩彦が人間教育を叫ばない理由」と題した記事を書いていますので、ぜひご覧ください。

いよいよ開幕「夏の甲子園」東筑がんばれ

 東筑の試合は開幕2戦目、相手は愛媛県の済美高校で、チーム打率4割の強豪らしいです。残念ながら甲子園に応援に行くことは叶いませんでしたけど、テレビで応援します。
 たぶん同級生を含めOBたちもたくさん駆けつけると思いますが、大先輩の高倉健さん、仰木彬さんも見守ってくれるはず。自信をもってのびのびプレイしてくんしゃい。

今治殺人事件「なぜ容疑者を逮捕しなかったのか」

 警察の失態には違いありませんけど、自殺した近所の30代女性について、新聞報道は当初から事情聴取が9時間におよんだ、休憩はわずか20分と強引な捜査の問題を指摘してきました。ここへ来て、「殺していない」という遺書の存在も明るみに出て、それも合わせて報じられています。
 一方、報道の中には、30代女性のDNA型が被害者の越智サツキさん(81)の自宅の遺留物から検出されたともあります。いつの時点で判明したのかは不明ですが、これだけ防犯カメラや遺留物の証拠がありながら、なぜ警察は女性を任意の事情聴取にとどめて自宅へ帰してしまったのか。その疑問が残ります。朝迎えに行ったら死んでいた、という失態。羹に懲りて膾をふいてしまったような気がしてなりません。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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