2017-08

加計問題は安倍政権の揚げ足取りなの?

 朝日新聞が2015年6月の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の議事要旨に出席していたはずの加計学園が記載されていなかった問題を追及しています。つまるところ、公表されている議事録の類には、関係者の都合の悪いことは記載されていないという話。政府が設置している審議会はそんなものといえばそれまでですが、核心部分は何もオープンになっていないという証左でしょう。
 内閣改造後、安倍シンパの有識者やマスコミの一部は、「揚げ足取りをやめて改造された新内閣の政策を見守るべきだ」という論調があります。彼らにいわせるとこうした報道は「揚げ足取り」なのでしょう。
 しかし実際は、何一つ明らかになっていない疑惑に対し、針で穴をあけ、少しでも光を当てようとしているのでは。加計学園が国家戦略特区として申請をやり直したこの15年6月が彼らにとって大きな転機となった大事な時期だったのは間違いないでしょうから。
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ニュースの価値判断が変「加計学園」出会い系バー報道

 読売新聞もさすがに報じなくなったけど、その代わり、テレビや雑誌がこれでもかとやっています。前川喜平文科前次官の出会い系バー報道。報じてはいけないということはありませんが、「安倍政権における行政のねじれ」と同等もしくはそれ以上の扱いをしています。いくら政府高官のこととはいえ、これによって世の中が変わったりするような大事件ではなく、どこまで行っても個人的なスキャンダル。森友問題で政治評論家が「よくこんな些末なことで国会の時間を費やすのは……」という言葉をそっくりお返ししたくなります。
 表向き世間向けに、安倍政権の問題もやっていますよ、というアリバイ報道をする裏で、出会い系バー報道でしっかり権力側にアピール。これこそ悪い忖度ではないでしょうか。

テレビ局がしり込みする「加計学園」問題追及

 読売新聞問題はさておき、今日の新聞ラテ面に加計学園問題の文字が極端に少ないことが気にかかります。森友学園問題のときはあれほど騒いだのに、なぜでしょうか。森友問題では籠池さんのキャラが立っていたという側面はありますけど、前文科次官がここまで告白しているのに、それをほとんどスルーしてしまうのは、単にキャラだけの問題ではないでしょう。つまるところしり込みしているようにしか受け取れません。
 安倍政権の支持率が保たれているのは、そのおかげでもあるのでしょう。ただし時折、今度の問題を倒閣運動のように扱う言論人もいますけど、それもどうかと思います。マスコミは運動団体でも批判勢力でもなく、権力の不正、横暴をチェックする監視機能だという任を再認識させられます。やはり安倍1強の歪みはすさまじい。ここは雑誌ジャーナリズムの出番ですね。

嫌な感じ「読売新聞」文科省元幹部報道

 読売新聞が文科省の元幹部の醜聞を報じました。出会い系バーに出入りしていたという記事です。報道それ自体はおかしいとは思いません。ただ、いつもの読売だと、この手のスキャンダル報道をするかといえば、たぶん見送るのではないでしょうか。にもかかわらず、報じているのは、純粋なマスコミ報道というより、別の力が働いているとしか思えません。どこぞの評論家と同じく、なんとなく嫌な感じ、というほかありません。
 加計問題における例の文書が確認できなかったとする文科大臣。そのタイミングに合わせるかのように飛び出した話。まさか文科省にプレッシャーをかけるためではないと信じますが、心あるお役人に委縮ムードが広がらないよう願うばかりです。

福井謙二「グッモニ」いよいよ最終回

 4年間お世話になった文化放送の福井謙二グッモニが明日、金曜日でいよいよ幕を閉じます。小生は水曜日のコメンテーターなので、昨日いち早く最後の出演を終えました。番組が始まる半年前にプロデューサーの方から声をかけていただき、ラジオのレギュラーは初めてだったし、なんとなく抵抗もありました。なにごとも経験、勉強のつもりでお引き受けしました。
 やはり4年は長いようで短い気もします。ただ、今振り返ればお引き受けしてよかった。ラジオ番組は僕のような天邪鬼でも、けっこう言いたいことを言わせくれますし、なによりリスナーの感度が高い。逆につたないコメントばかりで申し訳ない思いもありますが、とても楽しく、勉強になりました。
 リスナーの皆さま、関係者の方々、本当にありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています!

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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