2018-06

大宅賞受賞式へのご案内

 おかげさまで「大宅壮一メモリアルノンフィクション大賞」を頂戴することになりました。拙著『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』に投票していただいた読者の方々、ありがとうございます。お礼が遅くなり申し訳ありません。
 なお、受賞式&パーティが6月中旬におこなわれます。メディアの方々はお名刺で入場できるとのことですので、改めて招待状を送りませんが、もしご都合がつけばいかがでしょうか。ドレスコードもありませんので、普段着のままで結構です。
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 お待ちしています。
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毎日「森友事件立件見送り」報道の深層

 毎日新聞が13日朝刊で「佐川氏、立件見送りへ 虚偽作成罪問えず」と報じました。大阪地検特捜部の捜査状況を踏まえた報道でしょうけど、やや違和感があります。森友学園の捜査については、このところ公文書の改ざんより、本丸の背任容疑につながりそうな情報が出て来ています。その典型が、財務省から学園側にゴミ問題の口裏合わせを依頼していた件でしょう。実際、財務省の背任はかなり濃厚であり、そこに突っ込んでいけばいいようにも思います。
 そのなかで今度の毎日報道。毎日は地検の関係者からの情報のように報じていますが、3月の不起訴処分予定から捜査のやり直しをしてきた大阪地検として、夏の人事異動を控えているとはいえ、今の段階で立件の可否について言及できないのではないでしょうか。本当に立件を見送れば、真相が闇に葬られ、検察批判が高まるのは必定。〝逆張り〟の可能性を指摘する人もいますけれど。

雑誌ジャーナリズム賞「話題賞」受賞

 昨日、新潮社で「第24回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の表彰式がありました。受賞作は以下の通り。

大 賞2作品
「豊田真由子」その女代議士、凶暴につき 及び豊田真由子衆院議員に関する一連の報道 「週刊新潮」6月29日号 p.26

眞子さま嫁ぎ先の〝義母〟が抱える400万円超の〝借金トラブル〟 「週刊女性」12月26日号 p.23

スクープ賞 3作品
被害女性が告発!警視庁刑事部長が握りつぶした「安倍総理」ベッタリ記者の「準強姦逮捕状」及び山口敬之元TBS記者に関する一連の報道 「週刊新潮」5月18日号 p.22

自死した夫の弟が衝撃の告白 上原多香子「致命的な破倫の果てに」 「女性セブン」8月24日・31日号 p.36

山尾志桜里 イケメン弁護士と「お泊まり禁断愛」 「週刊文春」9月14日号 p.24

話題賞 1作品
一連の加計問題追及筆者・森功「文藝春秋」5,7,8,9月号

作品賞 2作品
小池百合子研究 父の業を背負って 筆者・石井妙子「新潮45」1月号 p.48

一発屋芸人列伝 筆者・髭男爵山田ルイ53世 「新潮45」1~12月号

写真賞 2作品 嵐・櫻井翔と「恋人」テレ朝女子アナ・小川彩佳 熱愛追跡11日間の全写真 「週刊ポスト」3月17日号 p.165

元SPEED「今井絵里子参議院議員」の略奪不倫及び橋下健神戸市議に関する一連の報道 「週刊新潮」8月3日 p.22

 今回、小生も「話題賞」をいただきましたが、すでに24回目。メディアの在り方が見直される中、雑誌ジャーナリズムは健在、しぶとく生き続けています。

久方ぶりの「森友問題」ラジオ出演

 本日、大阪の朝日放送ラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」で、森友学園のことを話しました。土地取引の決裁文書がこれほどまで改ざんされていたとは正直驚きました。78ページ中62ページで変えられており、ここまで来ると、もはや「書き換え」か「変造・偽造」か、と問うまでもありません。森友・加計問題を取材している者として、空恐ろしさを覚えます。
 今度の公文書偽造について、2つの文書は会計検査院でも確認していたことが明らかになっており、財務省に説き伏せられていたといいます。これでは会計検査院の名が廃りますが、そこまでシステムが歪められているという裏返しかもしれません。
 もっとも森友は加計をモデルにしている「第二の加計」問題であり、ラジオでもそう話しました。拙著『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』の3刷りが決まりました。こちらのほうもお忘れなきよう。

森友「文書書き換え」的外れの朝日追及

 森友学園の決裁文書書き換え問題で、「朝日新聞は文書を出すべきだ」とあたかも「文書を公表しないのは無責任」であるかのような論調を散見します。が、これは、まるで文書を出さない財務省の姿勢とメディアの報じ方を同列に扱う、とんでもない見当はずれの意見というほかありません。朝日の取材過程の詳細は知りませんが、朝日は報じるだけの裏付けをとり、原本の中身を可能な限り詳細に報じていると思います。それが報道機関のあり方であり、そもそも文書を提出する義務などありません。
 朝日が原本そのものを公表しない理由は知る由もありませんが、ネタ元との関係、ニュースソースの秘匿のためだろうとは推測できます。だからこそ「確認」という表現にしているのでしょう。そんなことも考えず、公表しないのはおかしい、などと野次馬的に批判するのは愚の骨頂。何も朝日の味方をするわけではありませんが、報道機関は役所ではないのです。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)など。最新刊は「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」。

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