FC2ブログ

2020-02

「桜を見る会」名簿消去の弁解

 昨日から始まった通常国会の焦点の一つ「桜を見る会」で野党がさまざまな角度から追及しています。なかで、政府答弁で驚いたのが招待者名簿の消去について。
 2017年に定めたガイドラインに従い、行事の実績などを検証するために本来1年以上保存しなければならない行政文書の例外として名簿の消去をしたといいます。まるで新聞の切り抜きなどと同じ扱いなのです。しかし、政府の言い訳はそれだけではありません。1年未満の廃棄理由が、名簿が膨大な量なので管理が大変で、外部に流出する恐れがあるから、なのだそうです。
 政府資料が外部に漏れては一大事。それは自明で、たいていの資料がそうでしょう。招待客の推薦枠は1万5000人。これが膨大かどうかはさておき、桜を見る会はすでにマスコミが写真や動画にとって、公開しているも同然でしょう。強いていえば、数ある政府資料の中でも、漏れても大した影響のない行政文書のはずです。なのに1年未満に廃棄する例外だという政府答弁を誰が納得するのでしょうか。
スポンサーサイト



見逃してはいけない「桜を見る会」

 本日発売の週刊現代ジャーナリストの目は、年末に続き桜を見る会をとりあげました。

いよいよ通常国会の攻防が始まった。IR汚職や買収選挙、そして桜を見る会と見どころ満載である。もっとも例によって、世間の目は真っ二つに割れている。「政治腐敗極まれり」との野党の追及に対し、政権シンパは「とるに足らない些末な出来事」と突っぱねる。民放テレビのワイドショーなどを見ていると、両論並べてバランスをとっているように見せかけているが、突っ込みが足らずモヤモヤする。
敢えて政権シンパの論調を煎じ詰めれば、「しょせん1億円にも満たない行事の花見、大した問題じゃない」となるだろうか。天下の内閣総理大臣が主催するイベントで5500万円の税金投入。これまでせいぜい1万人だった参加者が1万8000人に増えているからといって目くじらを立てるほどではない……。国会は外交や経済、社会保障を議論してほしい、という常套句が、そこに付け加えられる。有識者にそう言われると、何となく納得してしまう向きもあるのだろう。
しかし、一見すると取るに足らないように感じる小予算の行事だからこそ、決してスルーできない問題を孕んでいる。
(以下略)

 今日の国会は江田憲司さんがIR問題を追及するそうです。

安倍首相が手こずる文在寅政権の秘策

 慰安婦や徴用工を巡る韓国の文在寅大統領はかなりひどいとは思いますが、それでも安倍晋三首相はかなり手こずっています。なぜか、その理由は文政権に4割近い国内の支持基盤があるからでしょう。ある意味、岩盤の支持で、何があっても離れない。
 ではどんな人が文さんを支持しているのか、ある韓国通の官僚に聞くと、それは40代以上の主婦、母親なのだそうです。極め付きの学歴偏重社会にあって、手厚い教育費政策を打ち出している文政権の強みがそこ。加えて、さらに来年4月の大統領選に向けた秘策も囁かれています。
 それが徴兵制の廃止。母親層の願いであるとともに、20代の若者の圧倒的な支持を得ることができる。そのための北朝鮮融和策だとなれば……。加えてもう一つ、朴槿恵などの釈放なども頭にあるらしく、それは保守派の分断を狙っているのだとか。実際にやれば再選間違いないかも。

政府の都合で変わる「反社」「首相夫人」の定義

 第一次安倍政権当時の2007年に策定した「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」により、「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団・個人」と明記した反社の定義が、桜を見る会問題では、閣議で定義づけできないといっています。ならモリカケ問題で「私人」だと閣議決定したアッキー夫人の定義は、公の行事に関する推薦があったのだから、「公人」と書き換えたほうがいいのではないでしょうか。
 あまりのご都合主義という以外に言葉が見当たりませんが、NHKでは新会長に四季の会のメンバーを送り込んでいますので、それもまた気になるところ。もう一つ、先の国会会期末に首相は自らの手で憲法改正、と言い出しました。岸田さんにやらせるという既定路線の変更は4選を意味するのでしょうか。それとも目くらましなのでしょうか。

「桜を見る会」政府の言い訳が変遷する理由

 桜を見る会を巡り、出席者名簿のバックアップデータが最大8週間も保存されていたことが明るみに出て、官房長官をはじめ政府が醜態をさらしています。この間、野党からの名簿提出要請もあり、なぜ公開できなかったのか、と問われると、バックアップデータは行政文書ではないから、と……。なら何のためのバックアップなのか、ここまで来るともはやジョークにもなりませんが、気になることがもう一つあります。
 いずれにせよ役人がバックアップデータの存在を認めたのはたしかでしょう。内閣府はなぜ今になってバックアップデータの存在を認めたのでしょうか。これまで、首相官邸の出入記録さえ存在しないと言い張ってきた政権だけに、そこがやや疑問です。よく解釈すれば、それは公僕としての矜持が残っているからかもしれません。実際、政権にものを言いはじめた官僚もいます。あまりの強引な政権の言い逃れに、さすがに辛抱たまらん、と。

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する