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2019-10

なりものヤフー・井上雅博伝㉔「なぜヤフーを去ったのか」

 本日発売の週刊現代「なりもの」もいよいよ大詰め。24回目です。

 井上雅博はなぜヤフーを去ったのか。九七年の創業以来、ずっと増収増益を重ね、ヤフー・ジャパンを世界のIT企業に育て上げたあと、いったい何をしたかったのか。
 井上がヤフーを辞めた理由について、IT業界では、井上のモバイル対応の遅れを指摘する声もある。二〇一〇年代に入り、ネット利用者の多くがパソコンではなくスマートフォンを使うようになり、本人がそこについていけなかったのではないか、という説だ。ソード時代のパソコン草創期からPCオタクとして熱を入れてきた井上にとって、IT業界におけるスマホの台頭は、ことさら大きな意味を持った。それはたしかだろう。
 だが、井上は早くからそこも見据えていた。(以下略)

 井上さんがヤフーを去ったのは、本質的な理由があったのです。
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ハマのドン藤木幸夫激白「カジノは筋悪だよ」

 本日発売の文藝春秋11月号で、藤木企業の藤木幸夫会長のインタビューをしました。

 もともと藤木幸夫はカジノに賛成だったのに、いつの間にかひっくり返った。なぜか――。
横浜のカジノ反対を表明してから、たびたびそう問われるようになりました。だからまずは、そこから話さなければなりません。
たしかに、カジノ構想の話が出始めた頃は、青い目の人ではなく、日本人がやるなら結構、と賛成でした。まだIRの関連法も成立していませんでしたが、パチスロメーカー「セガサミーホールディングス」の里見治会長も、「一度話を聞いてください」とやりたがっていました。セガサミーで硬式野球部を持っている里見さんは、野球好きな(横浜スタジアム会長の)私との交流もあり、よく知っている。また地元の京浜急行なども、プロジェクトチームをつくり、熱心にカジノを研究してきました。もちろん、それはそれでいい。
 しかし、私自身はカジノを知るにつけ、「そんなことがあるのかよ」と、その弊害を痛感するようになりました。世界一の金持ちが瞬時に一文無しになる。十レースある競馬は、負けるにしても楽しむ時間があるが、カジノは「秒殺」され、家に帰れなくなってホームレスになる。ラスベガスでは、かつての青年実業家が白髪頭になって集団生活しています。(以下略)

 藤木さんはアメリカと日本との関係、さらに官邸支配の状況を危惧されています。

なりものヤフー・井上雅博伝㉓「楽園の生活」

 本日発売の週刊現代「なりもの」23回目はいよいよハワイの生活に入ります。

 サーフィン発祥の地とされるワイキキビーチでは、デューク・カハナモク銅像が大きく両手を広げ、観光客に歓迎の意を表している。珊瑚に囲まれた楽園ハワイ八島の中でも、オアフの浜辺は、今もって世界の旅行者を惹きつけてやまない。
旅行ガイドに聞くと、昨今、日本のIT長者がワイキキ近くに新築された真新しいコンドミニアムを買い漁り、評判になっているそうだ。夏休みや正月休暇になると、その部屋に芸能人を招待してパーティーを催す。おかげでこのあたりの新築コンドミニアムの価格が高騰し、一〇億円近い部屋も出現しているという。
「私はホノルル市内全般で不動産の仲介をしていますが、いまや新築高級物件の相場は四~五ミリオンドル(四・四~五・五億円)に跳ね上がっています。(以下略)

 なりもののコンドミニアムは8億円ほどかけているそうです。

なりものヤフー・井上雅博伝㉒「海の別荘」

 本日発売の週刊現代「なりものヤフー井上雅博伝」もはや22回目。井上さんはヤフー社長の退任後を見すえ、次々と別宅を買い求めていく。

「箱根の別荘の建設は、設計期間と母屋の一期工事がそれぞれ一年半ぐらいかかり、それが終わってからガレージの二期工事始めました。それでさらに一年ほど、合計で四年ほどかけています」
 別荘建設のコンサルタントを担ったインテリアプロデューサーの赤尾嘉一が、こう思い起こす。
「建設中も、井上さんがオーナーとなっている『リカズバー』で連夜プロジェクトミーティングしていました。そこで井上さんがとつぜん『箱根は山だから、海にも家が欲しいよね』と言い出したのです。『どうせなら海の別荘を買おう』となって、江ノ島まで見に行きました」
(一部抜粋)

 ハワイのコンドミニアムもまたすごい……。

なりものヤフー・井上雅博伝㉑「贅沢の極み」

 今週号の週刊現代連載「なりものヤフー・井上雅博伝」㉑は先週に続き、箱根の別荘を紹介しています。

将棋の駒の動きに由来するなり金は、えてして語源の趣旨ではなく、違った響きをもつ。無駄に大きな家に住んで絶世の美女をはべらせ、高級外車を乗りまわして豪勢な酒食に酔う。あか抜けない金満家――。やっかみも手伝い、軽蔑の対象としてネガティブに解釈されない場合が多い。
 井上雅博もまた、典型的ななり金に違いない。「団地育ちだからこのくらいは許される」
当人は親しい友人にそう遜った。その言葉の裏には、身の丈を超えた贅沢をしているという自虐的な意識とともに、自己承認欲求も見え隠れする。
しばしば見かけるなり金の行動パターンは、貴族の遊びを真似ているだけだともいえる。にわか分限に贅沢な遊びが似合わないのは、運よく手に入れた財力をひけらかし、一夜漬けの教養を自慢する底の浅い思慮が、透けて見えるからだろう。
ただし、井上は人も羨む娯楽を大っぴらにひけらかすことはしなかった。なぜだろうか。(以下略)

 気の遠くなるような贅沢――

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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