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2019-08

なりものヤフー・井上雅博伝「キーパーソン」⑱

 週刊現代で連載中の「なりもの」の今号は、先週に引き続き、ソフトバンクのターニングポイントとなった時代のキーマン。

 松本真尚は井上雅博のまわりにいた個性ある幹部社員たちのなかでも、とりわけ得意な立ち位置にいた。ヤフーの松本といっても、一般にはあまり知られていないかもしれない。だが、ソフトバンクが通信事業者として本格的に崛起する過程のキーパーソンといえる。
ヤフー・ジャパンに中途入社して社長室に配属された松本は、井上の命を受け、ヤフーBB事業のため、ソフトバンク社長の孫正義のもとへ派遣された。入社したばかりなので何の肩書もない。そこで図らずも、井上の名代としてグループのCEO会議に参加するようになる。
「すべて松本に任せています」
ヤフー本社に残っていた本人と電話会議でつながり、井上がそう話した。社運を賭けたヤフーBB事業の会議に出てこない。孫の怒りのボルテージはますます高まった。(以下略)

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文春ナンバーラグビーW杯「山中亮平」

 いよいよ迫ってきたワールドカップ日本開催に向け、小生も初めて文春のナンバーにラグビー関係の記事を書きました。

 待ちに待った大器――。もはや使い古された感があるが、そう言い表わすほかない。それが山中亮平である。
インタビューしたのは7月28日。東北復興のシンボルと位置付けられたW杯の舞台「釜石鵜住居復興スタジアム」で、ジャパンがフィジーを撃破した明くる日だ。8月3日のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)の2試合目となる東大阪市・花園競技場のトンガ戦にそなえ、代表メンバーが堺市に合宿地を移した。その当日だった。
「僕自身は出場メンバーから外れちゃったんですけど、フィジーとどう闘うか、皆でゲームプランを1週間考え、試合に臨みました。相手にボールを渡さず、キープしてアタックする……。おかげで、すごくいい闘い方ができました。あの試合は、間違いなく宮崎のハードな合宿があればこそ、だと思います。PNCはまだまだトンガ戦もアメリカ戦もありますから、焦ってはいません」
PNCを経て最終的にジャパンの代表が決まる。(以下略)

 東海大仰星、早大、神戸製鋼とラグビーエリートだった山中、ぜひ来るアメリカ戦に出場して大暴れしてほしいものです。

低次元のN国党「狂騒」

 本日発売の週刊現代「ジャーナリストの眼」のテーマは、評判の「NHKから国民を守る党」。「れいわ新選組」とともに、時代の寵児扱いです。でも、どうせ騒ぐならもっと実のある議論にしてほしいものです。

 憲政史上ワースト2位の低視聴率だった参院選に光明がないとはいえ、さすがにこれは時限が低すぎる議論ではないか。比例区で1議席の「NHKから国民を守る党」と2議席の「れいわ新選組」を、新聞やテレビがとりあげ、党首2人がときの人となっている。
 わけても民放のお気に入りが、「NHKをぶっ壊す」というキャッチフレーズのN国党の立花孝志(51)だ。連日ワイドドショーに出演させ、政界の風雲児風に仕立て上げている。
「放送法を改正してNHKの受信料払い義務を廃止し、自由契約に基づいて選択できるスクランブル放送を実現する」
N国党代表の立花の掲げている公約を要約すれば、そうなろうか。今度入居する議員会館の受信料も払わないそうだ。
一方、これに反発する向きは「公共の財産であるNHKの受信料払いは、日本国憲法で認められた国民の義務だ」と主張。たとえばN国党人気に冷水を浴びせたい大阪市長の松井一郎は、いつもの関西弁で記者団に珍妙な持論を展開する。(以下略)

 NHKがN国党を許すなら大阪市も受信料を払わない、と。なんともはや……。

なりものヤフー・井上雅博伝⑰「孫と井上」

 本日発売の週刊現代連載「なりものヤフー・井上雅博伝」は、ソフトバンクの孫正義社長と井上さんの微妙な関係について描きました。

 今さら念を押すまでもないが、ヤフー・ジャパンは、ソフトバンク社長の孫正義が、米国で始まったインターネットの会社をそっくり日本で再現しようとした会社である。ただし当の孫はヤフー日本法人の設立以降、業務にタッチせず、会議などにも参加しない。ソフトバンクの社長室長だった井上雅博にすべてを任せた。その孫がとつぜんヤフーの幹部たちと連絡をとり、業務に口を出すようになる。それが、ヤフーBBを始めようとしたときである。
 孫正義と井上雅博。同じ歳の二人は、ソフトバンクの社長と社長室長という上司と部下として、濃密な付き合いが始まった。井上の率いるヤフー・ジャパンがグループ全体の稼ぎ頭になると、経済評論家たちはソフトバンクを親に例え、ヤフーを出来のいい孝行息子だ、と言い表わしてきた。
もっとも孫と井上という両トップは、親と子、上司と部下といった単純な上下関係で語られるような間柄でもない。(以下略)

 続きもどうぞ。

闇営業「茶番会見」の行方

 二つの会見を見ているとあまりにおかしいので、本日発売のフライデーに寄稿しました。

 闇営業を巡るこの1週間の動きには数々の疑問が湧く。まずは、吉本興業のパワハラ問題である。
「記者会見するいうんなら全員クビや」
吉本興業社長の岡本昭明が闇営業に加わった宮迫たちの嘘を告げられたとき、そう口にしたという。それが、典型的なパワーハラスメントだ、と集中砲火を浴びたのは知っての通りである。
芸能プロダクションの社長が不祥事を引き起こしたタレントに解雇を言い渡す。厚労省は、パワハラを「職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える行為」と定義している。だが、そもそも、今度のケースが、業務の適正範囲を超えたパワハラにあたるのだろうか。(以下略)

 続きもどうぞ。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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