2018-02

日本政府「ユルユル」の安全保障

 昨日発売の週刊現代で、前内閣府参与の齋藤ウイリアム治幸氏の経歴詐称について書きました。経歴詐称どころの騒ぎではありません。

 日本の政府や企業を危機にさらしかねない重大問題なのに、なぜか騒がない。そう感じるのは、私だけではないだろう。
 元内閣府参与、齊藤ウイリアム治幸の経歴詐称である。旧聞に属するが、きっかけは昨年12月9日のYahooニュースだ。個人投資家で作家の山本一郎が「紺綬褒章、ダボス会議、経産省参与。齊藤ウイリアム治幸の虚像と嘘」と題した記事を載せ、関係先が大慌てした。
 かつて本人がブログで公表してきた経歴をかいつまんで紹介すると、1971年カリフォルニア生まれの日系2世で、〈UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)医学部を卒業。大学中に起業し、その会社を米マイクロソフト社に売却して大儲けしたとか。東京電力福島第一原発の国会事故調査委員会でCTO(最高技術責任者)として参加し、民主党政権時代の国家戦略局の委員を務め、第二次安倍政権発足後の2013年からは内閣府の参与や経産省参与を拝命し、この間、紺綬褒章まで受賞している――。

 日本との情報交換はできない、と米国が危機感を募らせているといいます。
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『安倍晋三「悪だくみ」人脈の解剖』その4

 本日発売の週刊ポストに「悪だくみ人脈の解剖」4回目を掲載しています。

 関西医療界の寵児と評される籔本雅巳(57)は、安倍晋三最側近の一人に数えられる元外務副大臣の中山泰秀の仲人である。
 安倍と籔本もゴルフ仲間で「晋三さん」「ヤブちゃん」と呼び合う関係だ。二人で中山の政治資金パーティの発起人になってきたことから、大阪では中山が安倍と籔本の接着役だったのではないか、という説もある。だが、そうではないと断言するのが、ある自民党大阪府連の関係者だ。
「安倍家と籔本家は、もとは晋太郎先生の時代にさかのぼるはずです。晋太郎先生はミナミの料亭『大和屋』を贔屓にされ、大阪にもよくいらしていた。その時代に薮本さんのお父さんである秀雄さんと知り合い、懇意になったようです。息子の籔本さん本人が、晋太郎時代の安倍事務所の金庫番と親しくなり、いっしょにゴルフなどをしていたと言っていました。で、二代目の病院理事長の籔本さんが、晋太郎先生の後継者である安倍総理に近づいたのだと聞いています」
 米国留学時代からの40年来の仲間である加計孝太郎や昭恵夫人の遊び仲間だった35年来の増岡聡一郎に匹敵する、とは言わないまでも、相当長い付き合いなのは間違いなかろう。(以下略)

 このシリーズは連載はいったん休載して最終回とし、しばらくのち新たに次の展開に入ります。

週刊ポスト『安倍晋三「悪だくみ人脈」の解剖』その3

 本日発売の週刊ポスト『安倍晋三「悪だくみ人脈」の解剖』その3は以下のように始まります。

「ああ籔本さん、私は総理を介して知りましたが、お二人がどういうご縁でお付き合いが始まったのか、わかりません。スリーハンドレッドのゴルフのとき、松崎勲君といっしょにラウンドしようとなり、それでもうひとり誰かいないか、となった。たしかそれなら『ヤブちゃんがいいのでは』と総理がおっしゃったんだったと思います。それで初めてお会いしました」
 東京駅八重洲口に隣接する鉄鋼ビル専務の増岡聡一郎(55)に聞くと、そう答えてくれた。繰り返すまでもなく、スリーハンドレッドクラブは、東急電鉄二代目社長の五島昇の肝煎りでつくった日本屈指の名門ゴルフ場として知られる。メンバーは厳選された政財界の著名人300人しかいない。祖父の岸信介の代からクラブのメンバーとなってきた安倍晋三は、短い休暇のときにしばしば利用してきた。
 2014年7月21日もそうだったのだろう。鉄鋼ビルの増岡や義弟の松崎らとともにスリーハンドレッドで好きなゴルフを楽しんだ。松崎は昭恵の実弟で、現在、森永製菓グループの森永商事で社長を務めている。
 通常ゴルフは4人組でラウンドする。そのため籔本雅巳(57)を誘ったのだという。以下略

 なお、デジタル版ではすでに訂正しているのですが、紙版では籔本さんの「籔」の字が「藪」と間違っておりました。謹んでお詫びし、訂正いたします。

安倍晋三「悪だくみ人脈」の解剖その2

 本日発売の週刊ポストに、短期集中連載『安倍晋三「悪だくみ人脈」の解剖』の第二弾を寄稿しました。今回は増岡さんの肉声を中心に描いてみました。

 安倍昭恵のフェイスブックで紹介された首相を取り巻く「男たちの悪巧み」メンバーによるクリスマスイブのパーティは、昨年、1日前倒しされて12月23日に開かれた。会場を提供したパーティの呼びかけ人は、いつもの増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務(55)だ。場所も恒例の南館4階のエグゼクティブラウンジだが、さすがに加計学園理事長の加計孝太郎(66)は参加しなかったようで、首相の番記者たちもその姿を目撃できず、当日の首相動静はこう書いている。
〈午後5時42分、(東京・富ヶ谷の安倍)私邸発。
 午後6時8分、東京・丸の内の鉄鋼ビルディング着。南館内のエグゼクティブラウンジで増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務らと食事。昭恵夫人同席。同10時22分、同所発。同42分、私邸着〉(時事通信社配信)
 加計と同じく首相の米国留学仲間である三井住友銀行前副頭取の高橋精一郎の姓名も新聞にはない。控えめな宴だが、首相は敢えて中止にせず、増岡夫妻といっしょに4時間あまりを過ごした。増岡はそれだけ大切な友人だということだろう。

 このあと増岡さんの話が続きます。

週刊ポスト新連載『安倍晋三「悪だくみ人脈」の解剖』開始

 本日発売の週刊ポスト新年合併号から、安倍首相に関するお友達について短期集中連載を始めました。

 男たちの悪巧み――。
 そう題した一枚の写真が世間で話題になり始めたのは、2017年2月頃のことだ。大阪の森友学園による国有地払い下げ問題が浮上したあと、安倍晋三夫妻の醜聞が岡山県の加計学園に醜聞が飛び火した。まさにその頃である。
 愛媛県今治市の土地開発公社が造成した36億円相当の保有地が、加計学園に無償で提供され、岡山理科大学による52年ぶりの獣医学部新設計画がクローズアップされた。学園の理事長、加計孝太郎(66)が安倍首相の「腹心の友」で、獣医学部新設が安倍政権の進める国家戦略特区構想だったことから、「友人に対する依怙贔屓ではないか」と取り沙汰されてきたのは、周知の通りだ。
 その依怙贔屓疑惑は、一強と呼ばれた政権を揺るがし、17年の政局における最大の議題に発展した。年が明けてなお、野党は22日から始まる通常国会に向け、追及の構えを崩さない。秋の自民党総裁選を控える首相にとって、2018年の前途はまだまだ見通せないといえる。
 今を時めく現職総理とその権勢を取り巻く友人たち。そのネットワークには意外な広がりがある。

 拙著「悪だくみ」に書いていない話に重点を置いて書いたつもりですので、ぜひ。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)など。最新刊は「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)

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