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2020-03

政権崩壊「新型コロナ対策」

 本日発売の週刊ポストで新安倍政権の型コロナウイルス対策を検証してみました。

 後手後手の思いつき政策――。安倍晋三政権における新型コロナウイルス肺炎対策を総じて略せば、そんな感想になろうか。さしずめ話題になった唐突な小中高の全国一斉休校は、その典型例だろう。が、むろんそれだけではない。
政府は3月に入り、休校のあと付けで、子供の面倒を見るために仕事を休まなければならない親に対する休業補償を決めた。対象は正規・非正規を問わず、派遣を含めた社員で、1人あたり日額上限8330円を助成するという。これにSNSや野党から「それだけでいいのか」と批判が上がると、慌てて菅義偉官房長官が厚労省に命じた。
「フリーランスへの補償はどうにかならないか」
 で、急きょ3月10日の閣議で個人事業主への1日4100円の助成を決定する。積算根拠は、東京都の最低時給1013円で4時間働いた賃金と同程度とのことだ。とすれば、派遣社員の8330円はその倍の8時間労働を見込んだのだろうか。が、子育てに代替する労働時間に、社員とフリーランスとで違いがあるとも思えない。(以下略)

 先日の記者会見でもさほどの具体策はありませんでした。卒業式の奨励は全国一斉休校の撤回なのでしょうか。
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官邸VS検察最終戦争

 本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」は、河井前法相夫妻の捜査と東京高検検事長の定年延長との因果関係を読み解きました。

 ついに摘発された。前法相の河井克行、案里夫妻の秘書たちによる公職選挙法違反事件である。広島地検に逮捕されたのは妻の公設第2秘書立道浩や夫克行の政策秘書高谷真介ら3人。昨年7月の参院選で、選挙カーのウグイス嬢に公選法で定める上限の日当1万5000円の倍を支払っていたという。昨年秋に週刊文春がすっぱ抜いて発覚した。
事件そのものはさして大した犯罪には見えない。だが、これが安倍政権を揺らし続けてきた。目下、国会でクローズアップされている検察庁人事にも、事件を巡る複雑怪奇な思惑が見え隠れするのである。
 1月31日、黒川弘務東京高検検事長の定年延長が決まった。これまで検察官の定年は63歳、検事総長は65歳となっており、黒川は2月8日の誕生日をもって63歳で検察庁から退くはずだった。だが、官邸がそこに待ったをかけたとされる。(以下略)

 この先、目を離せません。

新・現代官僚論「中枢から去った官邸官僚」⑧

 昨日、新・現代官僚論の8回目がアップされました。

いつのまにかまわりに政敵がいなくなり、権力基盤が安定したからといっても、権力者は高枕で熟睡できるわけではない。政権が長くなればなるほど、傍に仕える腹心の裏切りも怖い。常に蟻の一穴を恐れ、不手際のあった者を中枢から外していく。残った側近たちはただひたすら権力者の意に沿い、ときに威を借りて反対意見を抑え込む役割を担う。そして彼らはやがてずる賢い佞臣と化し、国を亡ぼす――。
いわばごく一般の権力の末期症状なのだが、そのいくつかは今の安倍政権にあてはまっているように感じる。
2017年から18年にかけて通常国会を揺るがせたモリカケ問題では、多くの不祥事が明るみに出た結果、問題に対処したエリート官僚たちが霞が関から去っていった。森友学園でいえば佐川宣寿、加計学園では柳瀬唯夫がその代表だろう。また、目下の桜を見る会では、内閣官房や内閣府の課長たちが責めを負っている。
愛媛県における加計学園の獣医学部新設に向けて奔走した経産省の〝柳瀬発言〟を借りれば、モリカケサクラはどれも「首相案件」である。柳瀬はそこで矢面に立ち、経産省を追われる結果になった。
(以下略)

 ここまで経産官僚編です。

新・現代官僚論⑦「今井チルドレン」

 文藝春秋digitalで連載中の「新・現代官僚論」の7回目です。

昨年、騒動に火のついた首相の「桜を見る会」では、秘書官やSPたちが首相のそばに寄り添い、走り回っている姿が映像で紹介された。そのなかでとりわけ目立っていたのが、経産省出身の佐伯耕三である。安倍晋三首相の地元支援者や芸能関係者をアテンドし、甲斐甲斐しく世話をしていた。
2020年が明けても花見の会を巡る批判はおさまらない。1月20日に第201回通常国会が始まると、待ち構えていた野党が衆参の予算委員会で桜を見る会を追及すると、首相はたじたじとなる。国会で繰り返すその屁理屈は、まるでモリカケ問題とウリ二つだ。
そんな通常国会の中、霞が関の役人たちのあいだで注目されているもう一つのテーマがある。昨年12月12日に発表された税制大綱の「5G導入促進税制」だ。米中をはじめ世界中が技術開発に鎬を削る次世代通信規格5G分野で乗り遅れている日本企業に対し、投資額の15%を法人税から控除するという税制改革案である。政権与党はいつものように、国を挙げた先端テクノロジーのバックアップとPRする。だが、財政難の折の大盤振る舞いでもある。
(以下略)

文藝春秋digital「新・現代官僚論」⑥「今井チルドレン」

 本日アップした文藝春秋digital「新・現代官僚論」は今井尚哉首相補佐官兼政務秘書官に連なる経産官僚の面々の一人、佐伯耕三さんをクローズアップしました。

GDP600兆円にしろ、年率2%の物価上昇にしろ、これまで官邸主導で打ち出してきた政策に実現性があるのかどうか、甚だ疑わしいが、私自身、何度も書いてきたように、突き詰めれば、官邸官僚たちの目的はそこではない。彼らの命題は、できる限り長く政権を守ることにあり、そのために内閣支持率を一定以上に保っておく必要があると考えている。
わけても安倍政権の広報マンを自任している政務秘書官の今井尚哉は、内閣の政策PRに躍起になってきた。2018年春にインタビューしたとき、自信満々にこう語った。
「総理官邸では経産省から来る事務秘書官が広報担当になるので、僕はもともと第1次政権のときからそこにかかわってきました。その流れで第2次政権が発足して政務秘書官になってから、総理の重要スピーチを書いてきたわけです。それは勘所が難しいので(他の)事務秘書官が用意してくれたものは、はっきり言って大して役に立たない。15年に発表した戦後70年総理談話とか、ああいうテーマはやっぱり僕の仕事になる。全体としてこういうメッセージ、演出をしましょうという話になると、どうしても僕が出ざるを得ないのです」
文字どおり、安倍政権におけるイメージ戦略の中心が今井である。逆に政権のイメージが落ちれば、そこに対処してきた。しかし、今井一人がその任を果たしてきたわけではない。その一人が佐伯耕三である。

 続きはhttps://bungeishunju.com/でどうぞ。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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