なんとも嫌な感じ「関電事件」
問題の森山元高浜町助役、かつて解放同盟に在籍していたことがあるのは確かでしょうけど、事情通たちは「それほどの大物とは思えない」ともいいます。
国税の捜査からずい分時間が立って話が漏れてきたのも不可解。それらも含め、関電シナリオなのかも。
NHK番組介入問題の官邸官僚
第一次安倍政権の2006年から07年にかけ、総務省情報通信政策局長や総務審議官を歴任しています。奇しくも、安倍政権がNHKの国際放送を問題視し、局にねじ込んだで時期の当事者であり、そこから次官を経て日本郵政入りしています。いわば安倍さんたちが放送行政において頼りにしてきた官邸官僚。今度の件も、さもありなん、というほかありません。
東電3首脳「無罪判決」双葉病院長の無念
もし、双葉病院の鈴木市郎院長が生きていれば、この判決をどう感じるでしょうか。報道では見かけませんが、鈴木院長は紛れもなく原発事故の犠牲者であり、あの放射能のなか患者さんたちを看病してきました。そして昨年夏、とつぜん胸膜のガンにおかされ、今年初めに亡くなってしまいました。
「多くの患者の命を奪った責任はどこにあるのか」――。院長は息を引き取る間際までそう言い続けました。その無念を抱いたまま、泉下で今度の無罪判決を聞いたかと思うと、やるせなくなります。
台風で交通網マヒのお粗末
いうまでもなく混乱の原因は、鉄道の計画運休。そこについては、事前に公表していたから被害を未然に防げたという賛成意見と公共交通機関としての責任放棄批判もあります。どちらもそれなりに正しいとは思います。
が、たとえば都内のタクシーが消えてしまったというのは想定外だったのでは。聞くと、ドライバーの多くが千葉や埼玉から電車で営業所に通ってきているので、普段の半分の台数しか営業できなかったといいます。そんな事態などは少なくとも想定できたはず。また、鉄道も追及を恐れるあまり、運休、遅延を連発しすぎたのでは。
これほどの交通機関の脆弱、その検証を。
元農水事務次官「息子殺し」の不自然な言い訳
元次官は息子の中学生時代から家庭内暴力に悩んでいたと言いながら、そのまま放置し、大人になった息子の生活費の援助までしていたそうで、息子はこの5月に帰ってきたばかりだといいます。
つまり、そこで家庭内暴力が再燃したというだけの話。元次官が父親として息子に向き合わず、打つ手は他にもいといろあったはずですが、怖かっただけではなかったのでしょうか。それを川崎市の事件と結びつけ、あたかも社会的な影響を考えて犯行におよんだ、などとという話にすり替えているようにしか思えません。
こうしたエリート官僚の不良子息といえば、防衛省の元次官や文科省の元局長のケースを彷彿とさせます。至極当たり前の話ですが、いくら忙しくても、家庭内をおさめられないようでは国を任せられません。