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2019-10

なんとも嫌な感じ「関電事件」

 関電首脳や幹部たちが3億2000万円相当の金品を受け取っていた一件。「おまえの家にダンプで突っ込む」とか「娘がかわいくないのか」とか「おまえなんかいつでも飛ばせる」とか。要は、関電側の報告書は脅されたことをこれでもか、と強調しています。まるで怖いからしぶしぶ金品をもらった被害者面なのですが、まさに死人に口なし。ある関西の元建設談合のボスにいわせると、「関電の言い訳はえげつないで」と。
 問題の森山元高浜町助役、かつて解放同盟に在籍していたことがあるのは確かでしょうけど、事情通たちは「それほどの大物とは思えない」ともいいます。
 国税の捜査からずい分時間が立って話が漏れてきたのも不可解。それらも含め、関電シナリオなのかも。
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NHK番組介入問題の官邸官僚

 かんぽ生命保険の不正販売を報じたNHKの番組「クローズアップ現代+」を巡り、経営委員会の石原委員長が上田良一会長に番組内容に口を挟んだ問題。石原委員長といえば、安倍政権の財界応援団の一人であり、初めはそこに注目が集まりました。で、さらに、ここへ来て、抗議の大元が日本郵政グループ鈴木康雄副社長だったことが判明しました。鈴木副社長といえば、総務省元事務次官から郵政に天下った人物であり、もともとNHKをはじめとする放送行政のスペシャリスト。
 第一次安倍政権の2006年から07年にかけ、総務省情報通信政策局長や総務審議官を歴任しています。奇しくも、安倍政権がNHKの国際放送を問題視し、局にねじ込んだで時期の当事者であり、そこから次官を経て日本郵政入りしています。いわば安倍さんたちが放送行政において頼りにしてきた官邸官僚。今度の件も、さもありなん、というほかありません。

東電3首脳「無罪判決」双葉病院長の無念

 東電の勝俣会長をはじめとした3首脳に対する東京地裁の無罪判決で、マスコミ各社が被害者の双葉病院患者遺族たちのコメントを掲載しています。「それではいったい誰が責任をとるのか」という遺族の方たちの嘆きはまさにその通り。責任の所在を曖昧にし続ける東電や政府の姿勢には憤りしか覚えません。刑事事件としての無罪はそれとしても、東電は誰一人として事故を防ごうとしていません。それは亡くなった第一原発所長も同じ。
 もし、双葉病院の鈴木市郎院長が生きていれば、この判決をどう感じるでしょうか。報道では見かけませんが、鈴木院長は紛れもなく原発事故の犠牲者であり、あの放射能のなか患者さんたちを看病してきました。そして昨年夏、とつぜん胸膜のガンにおかされ、今年初めに亡くなってしまいました。
「多くの患者の命を奪った責任はどこにあるのか」――。院長は息を引き取る間際までそう言い続けました。その無念を抱いたまま、泉下で今度の無罪判決を聞いたかと思うと、やるせなくなります。

台風で交通網マヒのお粗末

 あの程度の台風でここまで混乱したのはなぜか。そんなふうに思った人も多かったのではないでしょうか。JRも私鉄も運休や遅れが相次ぎ、首都圏の交通機能が完全にマヒしてしまいました。
 いうまでもなく混乱の原因は、鉄道の計画運休。そこについては、事前に公表していたから被害を未然に防げたという賛成意見と公共交通機関としての責任放棄批判もあります。どちらもそれなりに正しいとは思います。
 が、たとえば都内のタクシーが消えてしまったというのは想定外だったのでは。聞くと、ドライバーの多くが千葉や埼玉から電車で営業所に通ってきているので、普段の半分の台数しか営業できなかったといいます。そんな事態などは少なくとも想定できたはず。また、鉄道も追及を恐れるあまり、運休、遅延を連発しすぎたのでは。
 これほどの交通機関の脆弱、その検証を。

元農水事務次官「息子殺し」の不自然な言い訳

 元農林水産事務次官の熊沢英昭容疑者(76)がひきこもりの長男(44)を殺害した事件で、逮捕されたあと、川崎市登戸駅近くの20人殺傷事件を引き合いに出し、「息子が子どもに危害を加えてはいけないから殺した」かのような供述を警視庁にしていると報じられています。しかし、本当でしょうか。
 元次官は息子の中学生時代から家庭内暴力に悩んでいたと言いながら、そのまま放置し、大人になった息子の生活費の援助までしていたそうで、息子はこの5月に帰ってきたばかりだといいます。
 つまり、そこで家庭内暴力が再燃したというだけの話。元次官が父親として息子に向き合わず、打つ手は他にもいといろあったはずですが、怖かっただけではなかったのでしょうか。それを川崎市の事件と結びつけ、あたかも社会的な影響を考えて犯行におよんだ、などとという話にすり替えているようにしか思えません。
 こうしたエリート官僚の不良子息といえば、防衛省の元次官や文科省の元局長のケースを彷彿とさせます。至極当たり前の話ですが、いくら忙しくても、家庭内をおさめられないようでは国を任せられません。
 

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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