2017-08

地面師詐欺「積水ハウス」被害63億円の内訳

 五反田の旅館を舞台にした地面師詐欺事件が騒動になっています。くだんの物件については、数年前から不動産業界の一部で話題になっていたそうで、当時から「積水ハウス」の買い付け証明まで出回っていたといいます。売買をもちかけられた人に聞くと、もとは地上げ案件だったとか。そのため金主を求めて不動産ブローカーが暗躍してきたようで、これまでにも寸借詐欺が横行してきたといいます。
 で、問題はなぜここへ来て積水ハウスが63億円も出したのか、という点。事実上、仲介業者に渡したのは52億円だそうです。その52億円は大きく3ルートに分かれて資金が流れているとのこと。事件の摘発までにはまだまだ時間がかかりそうです。
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籠池逮捕でも業者は「お咎めなし」の不思議

  森友学園の籠池泰典前理事長夫妻が大阪地検特捜部に逮捕されました。これだけ時間をかけて証拠隠滅の恐れもないのに、黙秘をしたから逮捕というのも妙な理屈ですが、建設業者や設計業者の捜査状況がまったく伝わってこないのは、なぜでしょうか。国に対する補助金詐欺でも業者は共犯の疑いが高いはずだし、なにより土地の8億円値引きの根拠になったゴミ処理にもかかわっています。
 むろん事情聴取ぐらいはしているのでしょうが、補助金詐欺にしても、籠池さんとしては、業者に言われるままに工事費を水増ししたと弁明するでしょう。本来、籠池理事長を逮捕するなら彼らも逮捕しなければならないはずで、少なくともかなりの取り調べをしなければおかしいのですが、そうでもないような感じです。
 たとえば補助金詐欺の水増し工事で浮かそうとしていた金がいったいどこに消えたのか、そこも焦点のはず。特捜部が何をしようとしているのか、狙いを隠していて、あっと驚く捜査が展開されることを願います。

どうも匂う「森友学園」2000万円の値引き

 森友学園のゴミ撤去工事をめぐり、新たな疑惑がもちあがっています。もとは2015年12月1日、森友学園から請け負った中道組が1億3000万円を請求し、その金が入金されたのが2015年12月1日。業者側の言い分では、籠池さんから値引きを要求され、は8日後の9日、学園側の口座に約2000万円を振り込んだといいます。森友側がもとの1億3000万円を国交省に要求し、安倍昭恵さん付きの口利きもあってか、翌16年度予算で4月6日、素早く支払われたという話。
 報道では森友側がまた国を騙して詐欺を働いたかのようにみえますが、この2000万円はいったん支払ってキックバックさせる建設工事でよくある手法。つまるところ業者側からの裏金のような性質ではないのでしょうか。ただ、不可解なのはその2000万円の領収書を森友側が発行しているらしい。意図的に証拠を残そうとしてそうしたのか、いずれにせよ2000万円の行く先が気になります。
 それともう一つ、ゴミ撤去費用はそもそも1億3000万円どころか、一桁安くできたのではないか、という地元業者もいるとか。となると、もっと金が浮いていたことになりますが。

森友学園「籠池劇場」仲間割れの構図

 現在、起きている籠池劇場はどうみても醜い仲間割れとしか思えません。籠池夫妻と安倍夫妻、それから籠池夫妻と維新の会、籠池夫妻と建設業者などなど、もとはといえばみな協力し合ってきたはずですが、問題が起きるといっせいに籠池批判を始めるというパターン。小学校の建設工事代金の不払いで森友学園を訴えている藤原工業も、もとは維新の会の議員から紹介されて工事を引き受けたわけですから、小学校の認可が下りることが大前提だったはず。にもかかわらず、今になって「小学校が開校できても工事代金はおらえなかったかも」なんて話をしています。つまるところ見込みが甘かったというだけ。まだまだ籠池劇場は続きそうですな。

森友学園「3つの契約書」業者の責任は?

 大阪地検に告発された森友学園の小学校校舎建設費について、ほとんどのマスコミは建設業者が気の毒だと報じていますが、果たしてそうでしょうか。この先、15億円なり、23億円なりの建設工事費の回収ができなくなるのはその通りでしょう。が、もとはといえば、籠池側ならびに設計会社に頼まれて、偽契約書の作成に加担した共犯でもあります。
 施主から求められれば仕方ない、という同情論もありますけど、それもちょっと違うのでは。つまり、一蓮托生だったとみたほうがいい。なにより藤原工業がなぜ工事を受注できたか、そこが一つの焦点になるのではないでしょうか。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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