2018-07

ようやく改ざんと訂正「麻生財務大臣」

 これまで「書き換え」という表現にこだわってきた財務省の麻生太郎大臣が、ことここにいたってやっと「改ざん」という言葉を使うようになりました。改ざんとなれば、その罪はすこぶる大きいはずですが、調査の結果、「主犯」と認定した佐川元理財局長は3か月の停職で、退職金が5000万円からその分の500万円減り、4500万円になるだけだといいます。また、麻生大臣にいたっては閣僚給与1年分の170万円の返上で大臣は続投。これで世の中がおさまるのでしょうか。
 佐川さんに対し、内閣府では「公務員を続けられないほどの重い処分だ」という話をしている役人がいるらしいけど、すでに公務員をやめているのだから、なんの意味もありません。国会であれだけの嘘をついてきた罪がこれほど軽いはずもなく、免職の上、退職金返上というのが普通ではないでしょうか。それでも当人にとっては塀の中に入らないだけラッキーということでしょう。
 これでは何のための調査、処分なのか、腹が立たない人はかなり鈍いのでは。
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笑っている場合じゃない「茂木経済再生担当相」

 線香問題で野党から追及されている茂木敏充経済再生担当大臣、隣の野田聖子さんとニヤニヤしていいますが、自民党内からも批判があがっています。茂木さん、選挙区の支援者に線香を配ったのは自分自身でなく、秘書だから公職選挙法違反にはあたらないと苦しい言い訳をしています。
 むろん秘書が議員の代理として贈り物をしていれば違法行為であり、「秘書は支援者に名刺を渡していないのか、どんな状況だったのか」と質問されても、「その場にいたわけではないからわからない」と。状況がわからないにもかかわらず、「違法行為ではない」というのはだれが考えてもおかしな説明ですが、それを繰り返すばかり。加計問題の首相答弁を思い出します。

総選挙惨敗「小池百合子」の怪人脈

 10日発売の文藝春秋12月号に小池百合子さんの記事を書きました。少し遅くなりましたが、ご報告です。

 今から十二年前の二〇〇五年八月八日の参院本会議、自民党内で三十人もの造反議員が出で、郵政民営化法案が否決された。首相の小泉純一郎は間髪を置かず、衆院の解散に打って出た。それから間もなくの出来事である。
JR池袋駅南口に隣接する「メトロポリタンホテル東京」三階の宴会場「富士の間」に、およそ五百人が集った。都心の高級ホテルで参加費用が一人三千円という格安の立食パーティだ。きらびやかな宴会場には、高さ五・七メートルの天井からクリスタルのシャンデリアがつり下げられ、その光が参加者たちを包み込んでいた。宴を催したのが、デヴィ・スカルノだ。
小泉郵政選挙の刺客第一号を応援する――。造反組の小林興起の対抗馬として、来る九月十一日投開票の総選挙に出馬した小池百合子を支援するいわゆる勝手連の決起大会である。(以下略)

 複雑怪奇な政治とカネのネットワークがそこにあります。

権力側の「メディア批判」

 案の定、昨日の党首討論は凡戦に終わりました。、各党とも決め手に欠けているので、目新しい主張や論戦がなく、退屈そのもの。あんなものを見せられるとやっぱり、いったい何のための解散、総選挙なのか、という原点に戻らざるをえない。首相がいくら体裁を繕っても、それは明らかのですが。
 その森友・加計問題を突っ込もうとした新聞社による討論の後の質疑応答には、椅子から転げ落ちそうになりました。安倍首相はもっぱら朝日新聞に対し、加戸元愛媛県知事をはじめ獣医学部計画を評価している人たちの意見を紙面に載せないのはおかしい、と持論を展開。朝日側はきっぱり「(報道)しています」前提の事実を否定していました。それより、なにより首相があのような場でメディアの報道の仕方にクレームをつけるという行為そのものがどうかしています。
 まさか、あれは権力者のメディア誘導ではなく、あくまで政党党首としての客観的な意見などと言いわけするのではないでしょうけど、第一次政権のときのエキセントリックな姿を彷彿とさせてしまい、なんとも暗い気持ちになってしまいました。

愛すべき「ドロ亀」の引退

「相棒がいなくなった」と政界の引退を表明した亀井静香さん。イトマン事件や石橋産業事件などの記事を巡り、かなり遣り合わさせていただきました。けっこう胡散臭いところがあり、ドロ亀なんてニックネームもありましたが、ご本人にお会いすると非常に魅力ある方。裁判でもけっこう闘いましたけど、取材を申し込むと受けてくれる懐の深い政治家でもあります。
 ご本人はお忘れになっているかもしれませんが、酒の席で隣に座ったこともあり、「亀井さんが兄弟と呼んでいた許永中さんとはどんな関係ですか」と尋ねたこともありました。「失礼なことを言うな」と怒りになるのですが、そのあとはカラッとしていて、それ以上ネチネチ言わない。ご本人は人情家で人権派でもあります。
 亀井さんのような政治家が永田町を去るのはとても寂しく思います。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)など。最新刊は「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)。

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