2008-02

ヤメ検最終回

明日発売の月刊現代「ヤメ検最終回」は、緒方元公安調査庁長官の朝鮮総連事件です。例によって、以下にさわりを紹介します。

 どこから伝わるのか、注目度の高い刑事事件の公判では、必ずといっていいほど傍聴マニアが押し寄せる。この日も、出廷予定者がほとんど無名だったにもかかわらず、東京地方裁判所の玄関先は、傍聴希望者が長蛇の列をつくっていた。出廷する被告人の名は河江浩司(43歳)。昨夏、話題になった朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会)中央本部ビル詐取事件の被疑者の一人だ。2月8日、事件における初めての公判が開かれた。
 午前10時ちょうど、河江が東京地裁で最も広い104号法廷に入ってきた。淡いグレーのセーターにベージュのチノパンというラフな格好をしている。身長は175センチぐらいあるだろうか。白髪まじりの胡麻塩頭のせいで、42歳の実年齢より老けて見える。 通常の刑事裁判と同じく、検察官による起訴状の朗読から始まった。
「公訴事実。被告人緒方重威は、第二東京弁護士会所属の弁護士兼ハーベスト投資顧問株式会社の代表取締役、被告人満井忠男は、不動産販売業等を営む株式会社三正の代表取締役、被告人河江浩司は、経営コンサルタント業等を営むものであるが、被告人3名は、在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会財務担当常任委員趙孝済こと趙忠治らが、朝鮮総聯において朝鮮中央会館管理会名義で実質的に所有している別紙物件目録記載の土地・建物の売却先を探していたことから、これを奇貨として、売買名下に同土地・建物を詐取しようと企て……」
 事件で最も注目されたのが、起訴事実で真っ先に刑事被告人として読みあげられた緒方重威(73歳)。公安調査庁長官や仙台、広島の両高等検察庁の検事長を歴任してきた法務検察の元重鎮だ。

 緒方氏本人の出廷は4月以降になると思われますが、公判は意外な展開をみせそうです。緒方氏の周辺には、本当に奇奇怪怪な人たちが蠢いていますので、続きも是非。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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