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2008-11

「墨東病院」「マルチ業者献金」「後藤組除籍」は週刊誌スクープ

 先だって週刊文春の若手社員と飲んでいたら、医療問題の話になりました。そこで、出たのが墨東病院の妊婦タライ回し事件。実はこれ、週刊文春のスクープです。ところが、雑誌の発売前日にNHKが報道したため、まるでNHK初の情報のようにみられています。
 週刊誌は、印刷所に預けてから発売までまる1日以上かかる。それで、こういう事態はしばしばあるのですが、記者にとっては頭にくるものです。墨東病院のケースでは、どうやら週刊誌の報道を察知した東京都からやむなくNHKに伝えられこのようになったらしい。
 目下、民主党が窮地に追い詰められている「マルチ業者からの献金問題」や後藤組が山口組から除籍になった原因のタレントパーティを報じたのは週刊新潮。たとえばマルチ問題は朝日が雑誌発売の前日に報じていますけど、週刊新潮のことは一切触れていない。たまには○×誌の調べによると、というクレジットを入れてもいいのではないでしょうか。実際、現場の記者同士の間では、やられたという思いはあるものです。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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