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2010-02

小沢一郎事件で低次元な「検察リーク報道」議論

 検察リーク報道はけしからん――。小沢一郎さんの政治資金規正法違反事件で、いまだ報道に対するそんな議論が繰り返されています。しかし、本当にそう考えているのでしょうか。
 情報の流れ方として、そこになんらかの意図が含まれているケースは珍しくありません。というか、たいていそうだともいえるでしょう。捜査当局、検察側が風を吹かすために報道陣に捜査状況を流すこともあります。問題は情報の取り扱い方です。
 リークであろうが、何であろうが、情報が事実であり報道する価値があるかどうか、そこが問題でしょう。報道価値あり、と判断すれば、世間にそれを伝えることはむしろマスメディアの責務ではないでしょうか。逆説的にいえば、事実を知っていながらそれを不問にふしていいのか、とも言いたくなります。たとえば小沢さんが土地を買ったときの確約書の件、仮にそれが検察のリークだとして、メディアとして小沢さんがこうした嘘をついている、と報じることに問題があるのでしょうか。あるいは、○×検事がこう話していた、などとネタ元を明かせとでも?
 あまりに次元の低い議論なので、ついついまたぼやいてしまいました。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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