2010-08

JAL稲盛和夫CEO「小菅仲裁」の深謀遠慮

 急転直下でしょうか、それとも案の定というべきでしょうか。昨夜から小沢一郎さんの民主党代表選不出馬観測が流れ始めました。その小沢、菅直人の仲直りの裏には、鳩山由紀夫さんの他に京セラの名誉会長でJALCEOの稲盛和夫さんの奔走があったと報じられています。昨夕、稲盛さんが鳩山さんに会い、分裂回避をするよう依頼したらしい。
 稲盛さんに仲裁を頼んだのは小沢さんしかいないでしょう。以前、菅さんが稲盛さんに小沢さんに会いたいと伝えたときと逆です。
 しかし、稲盛さんの登場は、いかにも場違いではないでしょうか。目下、再生機構に公的資金の出資をお願いしている立場。稲盛率いるJALは国の支援なくしては立ち行かない。そんな会社のトップが首相の決定にかかわるような事柄に関与させ、実際にそこへ乗り出しているわけです。これでいいのでしょうか。この先、政府は稲盛さんのいいなり、なんて言われかねませんよ。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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