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2012-09

フライデー「橋下徹と西成『あいりん地区』」最終回は特区構想の誤謬

 フライデーの短期集中連載「橋下徹と西成『あいりん地区』」もいよいよ最終回。今回はあいりん地区の改革をうたう西成特区構想を検証しました。特区構想といいながら、見せかけ、矛盾をはらんだ計画でもあります。以下、一部抜粋。

「以前の商店街は、活気がおましてね。労働者の作業着や下駄屋さん、ヤクザの親分さんの常連やった高級紳士服や婦人服店なども、よう繁盛してはった。それが今はシャッター通り。中国人のカラオケ居酒屋だけや、繁盛してるんは。生活保護もろてる人たちは、飛田なんか高うて行けへんから、あっこで遊ぶんや」
 そう話す商店主に出会った。二つの商店街を歩くと、実際その通りだ。昼間から営業している居酒屋の前を通ると、大きなカラオケの歌が外に漏れ聞こえてくる。何軒かの店をのぞくと、カウンター越しに若くて可愛らしい中国人女性が年配の男性を接客している。ここは尖閣問題など無縁。カラオケ居酒屋は、まるであいりん版のガールズバーだ。
「毎日やないで、ここに来るんは。仕事がないんから(生活保護)もろて、たまに遊びに来てる。どこが悪いねん」
 客の一人が明るく笑う。あいりん地区では生活保護支給日の月初めにパチンコ屋や競馬のノミ屋が繁盛するというが、居酒屋も同様だろう。2000円程度で、けっこう飲んだり食ったりできる。
「あっちのほうのサービスは、大1枚半くらいらしいけどね」
 先の商店主が薄笑いを浮かべ、小指を立てた。

 短期連載といいながら、2か月のご愛読、ありがとうございました。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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