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2012-09

フライデー「橋下徹と西成『あいりん地区』」5回目は生活保護

 本日発売のフライデー「橋下徹と西成『あいりん地区』」で、はや5回目になりました。今回は増え続ける生活保護。ありりん地区はその原点といえます。以下、冒頭――。

 あいりん地区にある大阪市立更生相談所は、表通りから見える窓枠の頑丈な金網が物々しい。あいりん会館と呼ばれる建物は、もとは公立のあいりん小中学校だった。耐震補強の赤い鉄骨が、その古い建物を支えている。1971年8月、大阪市立更生相談所条例により「あいりん住民の福祉の向上を図るため、労働者を対象とした各種の相談・保護事業と、環境改善」を目的に発足した公共の福祉機関だ。西成区の生活保護相談は役所内の福祉事務所でもおこなわれているが、もっぱらあいりん地区のホームレスたちの相談はここで受け付ける。
 私がこの大阪市立更生相談所を初めて訪ねたのは、6月初旬の昼下がりだった。強い太陽の日差しがアスファルトに跳ね返り、路上は眩しいほど明るい。だが、建物に一歩入ると、妙に薄暗い。生活保護の相談窓口として近代的な設備の多い他府県の福祉事務所とは、まるで様子が異なる。階段を上った2階に、その更生相談所の受付窓口があった。

 地域住民3万人のうち9000の生活保護世帯。福祉の街に変貌しているあいりん地区を歩いてみました。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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