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2013-02

高揚感がわかない「アベノミクス」3本の矢の考察

 今秋発売のアサヒ芸能「森功のニッポン裏経済新聞」はすっかり話題になったアベノミクスについて考えてみました。

 強い日本経済の復活、ロケットスタートだ、と自民党のセンセイ方が自画自賛する姿が目に浮かぶ。円安が進み、株価が2年9カ月ぶりに1万1000円を突破した。安倍晋三を文字ったアベノミクスという政府の経済政策が新聞に載らない日がないほど話題だ。が、メディアが騒ぐほどわれわれ庶民には高揚感がない。なぜか。その理由はアベノミクスの正体が今一つハッキリしないからだろう。
 アベノミクスでは、「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という3本の政策の矢を放つそうだ。(中略) 
 最後の成長戦略。規制緩和による新たな産業の育成とかエネルギーや環境、医療や農業分野の産業革新、などと謳い文句は威勢がいい。が、ではどんな産業を育成するのか、という具体策は90億円の予算をつけたips細胞分野くらいだ。ほとんどアイディアがない。(中略)
 おまけにこの成長戦略の中核は新自由主義に基づく公共事業の民間開放である。国内の公共事業を促進する財政投資とは正反対の政策だ。つまり3本の矢が反対の方向に向いている、するとどうなるか、自明だろう。

 とったアンバイ。安倍バブル、参院選まではもつでしょうけれど、そう期待しないほうがいいと思います。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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