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2013-02

アベノミクス円安の実態

 アベノミクスで円安が進み、株価も上がっています。新聞各紙はいかにも景気がよくなったかのように報じていますけど、そうでしょうか。そこで本日発売のアサヒ芸能「森功のニッポン裏経済新聞」では円安について取り上げました。

 円安効果で来年こそは企業業績向上、給料・ボーナスアップと景気のいい話が新聞各紙に躍り始めている。大幅赤字に喘いだパナソニックやシャープはさておき、韓国勢にやられ放しだった電機業界でも明るい兆しが見え、日立製作所などは来年3月の1500億円の黒字予想。先の春闘で労組が賃上げ要求している。(中略)
 だが、円安といっても、今の1ドル90円台はさほどの大変化ではない。この数年で見ると、07年6月に付けた円の最安値が1ドル124円。その要因はヘッジファンドブームによる米国や欧州発のミニバブルだった。日本も規制緩和、グローバリズムの名の下で景気がよくなったが、欧米よりは儲けが少なかったため、相対的に通貨価値が下がり、円が安くなったわけだ。
 が、翌08年にリーマンショックに見舞われ、欧米発のミニバブルが崩壊。日本の景気も冷え込んだが、欧米に比べると被害が少なかったので、逆に円髙が進んだ。一挙に、1ドル70円台の円高まで達したのは記憶に新しい。
 要は、今回はそこから少しばかり円安になっただけ。1ドル93円程度の円安であり、大喜びするほどの話ではないのである。

 現在の株価は1万1000円台。1万5000円というのが一つの試金石、という見方がもっぱらのようです。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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