FC2ブログ

2013-04

鳥インフルエンザ「日本経済」への打撃

 本日発売のアサヒ芸能「森功のニッポン裏経済新聞」は鳥インフルエンザ問題を扱いました。以下、抜粋です。

 鳥インフルエンザといえば、2003年から04年にかけ、東アジアの養鶏業で大流行した。その後、日本にも伝わり、各地の養鶏場で自衛隊が駆り出されて鶏を穴に埋める光景を目にした。世界中で処分された鶏は実に1億羽に上る。
 おまけに同じ03年には、中国広東省で判明した原因不明のウイルス急性肺炎SARSの恐怖が襲った。こちらもあっという間に香港やベトナム、シンガポールと広がり、全世界の感染者は8000以上、1割近くの774人が死亡するという惨事を引き起こした。
 鳥インフルエンザとSARSというダブルパンチ。その10年前の苦い記憶が蘇ってくる。それは厚労省や医療関係者ばかりではないだろう。日本の産業界にとって当時は、対中国ビジネスが隆盛を迎える走り。中でも最も大打撃を食らったのが航空業界だった。
 奇しくもこの時期は、日本の航空業界にとって大きな転機でもあった。まず日本航空(JAL)が02年10月、国内路線を運営する旧日本エアーシステム(JAS)と経営統合。それまで羽田空港を拠点に国内路線で稼いできたライバルの全日本空輸(ANA)はピンチに立たされ、2大キャリアの競争が激化していった。
 そんな折も折、中国初のSARSと鳥インフルエンザという猛毒の感染症が、JAL、ANAを襲ったのである。結果、東アジア路線はむろん、世界中でヒトやモノの流れが停滞。この年、JAL、ANAともに赤字に転落し、経営危機にさらされた。

 なにやら今の状況に似ている気がしませんか。
スポンサーサイト



«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する