2013-06

鬼籍に入った「検察捜査の鬼」の晩年

 東京地検特捜部長から検事総長を務め、捜査の鬼と異名をとった吉永祐介さんが亡くなりました。ロッキード事件のときの特捜部主任検事として100人捜査員の陣頭指揮をとり、田中角栄元首相の逮捕までこぎ着けたのはあまりにも有名。「吉永さんでなければ逮捕できなかった」と実際に角栄さんを連行した捜査員の言葉を思い出しました。
 旧制6校の岡山大学1期生からの東大や京大出身卒の赤レンガ組の指定席だった検事総長にまでのぼりつめたのは後にも先にも一人だけ。吉永さんの薫陶を受けた岡山大卒業の後輩検事もたくさんいます。ただ、数年前に病に倒れて弁護士活動を停止。5年ほど前に電話で話したことがあるのですが、「最近は思うように言葉が出なくなってね」と嘆いていました。捜査の鬼は今の検察の体たらくをどう感じているでしょうか。亨年81。ご冥福をお祈りします。合掌 
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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