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2013-08

もうウンザリ「来年度予算」の言葉遊び

 来年度予算の概算要求に関する政府の方針が明らかになりました。各省庁の要求額にシーリングという上限を設けない代わり、財政再建に向けた赤字減らしのため、来年の国債発行を42兆9000億円以内に抑えるといいます。が、そんなことが実現できるのかどうか、かなり怪しいもんです。
 なかでも驚いたのが、公共事業費の1割カットと予算の特別枠という矛盾。公共事業の前年度当初予算額13.2兆円の1割カットとなれば、ざっと1兆3000億円の削減になります。対して、防災減災、地域活性化、成長戦略に関する事業に関しては、特別枠として別途3割まで認めるといいますから、逆に3兆5000億円の増加になる計算。つまり差引き2兆2000億円まで増えてもいい、という話なのです。
 政府はこれで予算を縮小し、財政再建するなんて胸を張っている。まるで一種のトリックというか、ごまかし以外の何物でもありません。いい加減、こんな言葉遊びはやめてほしいもんです。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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