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2013-08

韓国の司法判断と五十歩百歩の安倍政権「集団的自衛権」論議

 戦中の慰安婦や強制連行労働問題で、韓国の司法がこれまでの日韓基本条約と異なる判断を下し、両国の関係がますます険悪になっているのはご存じのとおりです。韓国の被害関係者に不満があるのは理解できます。が、それなら本来、条約を結んだ自国の政府に損害賠償請求をするのが筋であり、それが叶わないからといって過去の国際条約を無視したような司法判断を下すのはいただけません。やはり司法の後進国といわざるをえません。
 ただし、翻ってわが日本はどうかといえば、似たり寄ったりなのが集団自衛権の議論。友好国と一緒に他国を攻撃する、という憲法解釈に無理がある権利について、安倍政権がごり押ししようとしているとしか思えません。是非はともかく、なら、堂々と憲法そのものを検討すべきでしょう。まさに、他山の石以て玉を攻べし、ではないでしょうか。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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