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2013-08

週刊ポスト短期集中連載「幻の脱原発クーデター」開始

 本日発売の週刊ポストから「幻の脱原発クーデター」という短期集中連載を始めました。ブログでは紹介しきれませんが、1回目のポイント部分です。

 火力発電はむろん、再生可能エネルギーでは、とうてい日本のエネルギー需要を賄えない。だから、原発を再稼働させろ、さもなくば電気代を上げるぞ……。それが東電をはじめとする電力会社側の理屈なのである。これでは、燃料費高騰のツケを電気代として消費者が負うか、安全かどうか曖昧なまま再稼働を認めるか、どちらかにしろ、と脅しているようなものだ。
 半面、経営難に陥っているからといって、地元を無視したようなこんな乱暴なやり方がまかり通るわけがない。もはや日本のエネルギー政策に出口は見えない。それは何より、ここまで原発に頼ってきたみずからのエネルギー政策の失敗にほかならないのである。
 そんな電力・エネルギー政策において十年も前に、一大転機が訪れていたのはご存じだろうか。
 使用済み核燃料サイクル事業の抜本的な見直し――。二〇〇三年から〇四年にかけ、軌道修正に向けて立ち上がった四人の若手経産官僚がいた。四人組は<19兆円の請求書――止まらない核燃料サイクル>と題した説明資料を作成し、日本の原子力政策を変えようとした。やがてそれが大きなうねりとなり、当の東京電力をもその気にさせた。

 その<19兆円の請求書>は関係者のあいだで今も生き残り、最近、カラーに改訂版がネットに流出している。原本はモノクロでネット上のそれよりやや量が多い。表紙を含めA4用紙で二十七枚ある。そのなかの一枚<やめられない止まらない―電力業界の事情―>には、次のように書かれている。
<2兆円もかけて作った再処理工場へのこだわり―今更やめるといえば、電気料金で再処理代金を回収できたものを返せといわれる
 地元との約束―使用済燃料は六ヶ所に持ち出す、といって原発の地元を説得させてきた。今更やめるといえば、使用済燃料が持ち出せなくなり原発が止まる>

 続きもどうぞ。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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