2014-04

米韓FTA交渉最後まで揉めた自動車の安全基準とは

 最近、TPPが必要かどうか、という点についての議論が以前のようになされなくなりました。グローバル社会に適応できる企業や農業を育成するため関税のないTPPの自由経済圏が不可欠だという賛成派の意見。一方、TPP反対派は先に決まった米韓の自由貿易協定を例に挙げ、韓国の農業が壊滅的なダメージを受け、一部の大手企業だけが儲けて国民に格差社会が広がっていったと批判します。どちらももっとものように聞こえますが、米韓のFTAが韓国の国益にさほど機能していないのだけは間違いないでしょう。
 で、当時の米韓交渉のことをよく知る財界関係者に聞いてみると、米韓国で最後まで難航したのは、日本と同じ自動車の安全基準問題だったとか。たとえばルームミラーで後方ろを見た場合、実際より遠く見えるのでへたくそがバックで追突するケースがあります。そこで、ミラーの隅に小さく注意書きが入れるべき、いや必要ない、と揉めたといいます。なら米国側は韓国の輸出車に英語で注意書きを入れるといい、韓国側は国内向けはハングルで、というどうでもいいような話。これでは、あっとう言う間に米韓交渉が決着したのはさもありなん、です。つまるところ韓国は米国の都合いいようにされただけでは。
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する