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2014-04

ビットコイン投資でみずほ銀行提訴の波紋

 今週号の週刊現代「ジャーナリストの目」はビットコインの投資家から訴えられたみずほ銀行について書きました。

 マフィアのマネーロンダリングやマネーゲームに利用されて相場を形成してきた挙句、取引所の口座から資金が流出。仮想通貨「ビットコイン」の取引所マウント・ゴックスの経営破たん騒動が、ここへ来て予想外の展開を見せている。
3月14日、破たんしたマウント社に対し、被害者の投資家たちがカナダで損害賠償の集団訴訟を提起。その賠償請求先がマウント社だけでなく、みずほ銀行にまで向けられていたから、日本の金融界が騒然としているのである。
おまけに同日、すでに取引所を訴えていた米国の投資家も新たにみずほを提訴。16日付のロイター通信によれば、2月28日のビットコイン取引所の閉鎖に伴い、マウント社を相手取りいち早く2万5000ドルの損害賠償請求していたイリノイ州在住のグレゴリー・グリーンという投資家も、シカゴ連邦裁判所にみずほ相手の訴状を提出し直したという。その追加の提訴理由がこうだ。
「みずほがマウント社の不正を知ってなお取引し利益を得ていた」
 なぜこんな羽目になったのか。メガバンクの中堅幹部がこう解説する。
「そもそも銀行はマウント・ゴックスの口座を開設し、ビットコインの投資家たちの振り込みや配当などの送金手続きをするだけ。といっても何千万単位の巨額の出し入れが頻繁にあるため、大きな手数料収入が見込める。だからおいしい口座でもあって一時は他の銀行にも口座がありました」
 しかし、当然のごとく仮想通貨の取引上のトラブルが頻発。
「それで投資家から銀行に苦情が寄せられるようになりました。仮想通貨はマネーロンダリングに利用さえている疑いもあるという情報も上がってきた。それで他行は2年ほど前、口座そのものを解約してもらおうと、交渉を始めた。早いところでは1年半ほど前に口座を閉じていました。だが、みずほはその対応が遅かった」

 怪しい取引の対応はなかなか難しい。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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