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2014-05

爆発的に増える医療・介護費で財政破綻!?

 本日発売の中央公論「森功の社会事件簿」は急増する社会保障費問題を取り上げました。

 団塊の世代が七五歳に到達する頃、日本の財政は破綻する――。そんな物騒な話題が、財務官僚のあいだで語られている。財政破綻懸念の理由は、言うまでもなく社会保障費の増大だ。
 四月十五日に発表された総務省統計局の人口推計によれば、二〇一三年十月一日現在、日本の総人口一億二七二九万八〇〇〇のうち、六五歳以上の高齢者は前年比一一万五〇〇〇人増の三一八九万八〇〇〇人に上った。高齢者の占める割合が、二五・一%と初めて四人に一人を占めたと報じられたのは記憶に新しいところだろう。ここへ来て急激に高齢化の進んだのは、団塊の世代が、六五歳に達し始めたからだと解説される。
 一般に団塊の世代は一九四七年から四九年に生まれた戦後のベビーブーマーたちとされるが、その人口は六六〇万。ある財務官僚に聞くと、「この団塊の中核世代が七五歳以上になる二〇二五年から二七年にかけた三年間に、社会保障費が爆発的に膨らみ、日本の財政破綻懸念が現実のものになりかねない」という。
 わけても医療、介護費用の急増が深刻である。社会保障給付費の見通しと題された財務省の作成資料によれば、二〇一二年度の社会保障費一〇九兆五〇〇〇億円が、二五年度には一四八兆九〇〇〇億円と一・三六倍に増加。なかでも伸び率の大きいのが、三五兆一〇〇〇億円から五四兆円に膨らむ医療費、そして八兆四〇〇〇億円から一九兆八〇〇〇億円になる介護費用である。 医療費は一〇年余りで一・五四倍、介護費用にいたっては二・三四倍に跳ね上がるから、異常事態だ。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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