2014-06

伊丹・関空新会社2兆2000億円の買い手がいる?

 関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港が経営統合した新関西国際空港の営業権売却が本決まりになった模様です。簡単に言えば、営業権を民間企業に売った資金で借金を回収しようという民営化計画。買い手企業の入札をおこなうといいますが、問題はその最低価格でしょう。なんと最低でも45年間、毎年488億円以上の支払い。総額は実に2兆2千億円になるとのことです。
 新会社はこの金で1兆2000億円の借金を返済すると言いますが、そもそも新関空会社の営業利益は324億円しかありません。そこへ毎年488億円ずつ払う企業がいるでしょうか? 支払い続けなければならないその45年の間には、東京―大阪間のリニアも走るし、航空事業そのものが変わって来る。
 国交省と財務省が進めるこの計画。どう考えても、とらぬ狸ではないでしょうか。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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