2014-07

新政官業研究「自民党の政治献金請求書」

 日刊ゲンダイ「新政官業研究」の「運輸・建設族編」の7回目は、自民党が建設業界に送り付けた政治献金の「請求書」について書きました。

「これではまるで(業者への)請求書ではないか。政治を金で売る最悪の利権政治だ」
 参院選前の2013年7月3日のこと。日本記者クラブで開かれた与野党の党首討論で、ひときわ異彩を放ったのが、日本共産党委員長の志位和夫委員長だった。
「自民党は建設業界団体に献金の要請文書を送りつけている」
文書を手に不意を突かれた自民党総裁の安倍晋三はタジタジになり、「(文書のことは)知らないので答えられない」と答えるので精いっぱいだった。
〈日頃より、自由民主党に対し御理解と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 先の衆議院総選挙において、わが党は政権奪還を果たすことができました〉
 こう始まる文書が、永田町でずい分評判になった。日付は党首討論の少し前の昨年2月。差出人は、自民党幹事長の石破茂をはじめ総務会長の野田聖子、政務調査会長の高市早苗といった党三役。それだけでなく、財務委員長の塩谷立や経理局長の山口泰明まで名を連ねている。宛先は社団法人日本建設業連合会(日建連)の野村哲也会長である。
 文書の冒頭にあるように、大勝した12年12月の衆院選の礼を述べているのだが、むろんそれだけではない。むしろ文書の狙いは、この年に予定されていた参院の山口補選や東京都議会選挙、そして7月の参院選だ。(以下略)
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する