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2014-08

官邸の情報統制が緩み始めた

 本日発売の週刊現代ジャーナリストの目は、やたら気の早い内閣改造、自民党役員の情報漏れについて。

 秋の臨時国会開会を前に、9月の内閣改造と自民党役員人事に関する報道や情報漏れが、やたら目に留まようになった。ざっと内容に触れると、「石破茂幹事長交代、安全保障担当相へ」にはじまり、「高市早苗ほか女性の閣僚起用」や「小渕優子の党3役抜擢」、さらには「岸田文雄幹事長説」といった塩梅だ。
入閣や党役員人事については、政権内でも極秘中の極秘のはず。にもかかわらす、ひと月も前の今からその候補の具体名が乱れ飛び、〝安売り〟されている。こんなケースは、ほとんど記憶にない。安倍首相に近い関係者はこう嘆く。
「一昨年末の政権発足時は、具体名で盛り上がったのはせいぜい3日前くらいから。第一次安倍政権のお友達批判の反省から、閣僚候補の姓名については一切洩らさなかった。ところが、今回は早々にそれらの日程まで明らかにした上、候補者占いで盛り上がっています。まさに自民党内、官邸のたがが緩んでいるというほかありません」
いったいなぜこうなっているかといえば、火付け役は党役員張本人の幹事長だとか。
「安保担当相起用について記者に問われた総理が『担当できるのはそうたくさんいるわけではないからね』と意味深な発言をし、それを記者が石破に当てた。すると自分のことを指していると思い込んだ石破が周囲に『総理は俺を安保担当相に封じ込めようとしているが、絶対に受けない』と漏らし始めた。本人は牽制のつもりだったのだろう。だが、党内の側近議員だけならいざ知らず、他党の議員にまでそんなことを言うもんだから、あっという間に話が広まったのです」(同前・関係者)
 安倍の数少ないライバルと目される石破だけに、ここで踏ん張らなければ次期首相の目はないとばかりに先手を打ったつもりかもしれない。一方で、安倍陣営も負けてはいない。
「総理側近の山本有二あたりが石破に対抗し、安保担当相は石破で決まり、と既成事実化を狙って吹聴している。そこから入閣、党人事が漏れ、党内の暗闘が表ざたになってしまった」(同前・関係者)
 結果、7月24日には、安倍が石破と会い、安保担当相を打診したと報じられる。(以下略)
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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