2014-09

元ヤクザが明かしたシノギの手口

 本日発売の週刊現代短期集中連載「ヤクザと企業舎弟」の2回目は、前号に続いて呉本幸造さんの半生を描きました。

「企業舎弟」や「フロント企業」、「暴力団共生者」や「親密企業」、さらには「密接交際者」――。暴力団とかかわりの深い周辺者たちは、しばしばそう呼ばれる。これらはすべて取り締まる当局側がつくった警察用語である。しかし、それぞれどう違うのか、非常にわかりづらい。たとえば「暴力団共生者」は「密接交際者」より親密度は薄いように感じるが、ではどこで線を引かれているのか。
「暴力団の構成員や準構成員は、警察が〝背番号〟を振って登録していますので、ハッキリしています。この〝背番号〟は当人が死なない限り、組を破門されたり、現役を引退しても警察のデータとして残る。引退後も組織とつながっているケースもあるし、あるいは背番号はないけど組の資金源になっているケースなどをもある。それらは企業舎弟や共生者と認定しています。だが、実際にはグレーなので簡単には公表できない。事件で検挙できれば、そこで関係者などと発表する。それが一般的です」
 警視庁組織対策担当のベテラン刑事がそう解説してくれた。
 警察は暴力団対策法や暴力団排除条例で組織を締めつけ、組から抜けるよう指導している。その一方で、組から抜けた人間が、暴力団の資金源になっていないか厳しく監視する。元暴力団員としては、せっかく組をやめて堅気になったとしても企業舎弟のレッテルを貼られてはまともな仕事にありつけず、苦労することになる。暴力団関係者か否か、その線引き非常に悩ましいところだ。
前号で東北復興事業についてその実情をありのままに語った呉本幸造は、そこにこう反発する。
「わしは、ヤクザに知り合いはおるし付き合いもある。けど、あくまで組を引退した堅気や。そやのに、企業舎弟扱いされるんは迷惑や。仕事もできひんようになるやないか」
「ヤクザと企業舎弟」の第2回は、警察当局に企業舎弟とマークされ続けてきた呉本が、なぜ裏街道に足を踏み入れ、引退後もヤクザとのかかわりを持っているのか。愚連隊や現役の組幹部だった時代に遡り、その足跡を追った。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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