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2014-09

政官業研究「介護族のドンの亡き後」

 日刊ゲンダイに連載中の新政官業研究「医療・介護族編」の6回目は急逝した介護族議員のドン。

〈会場となった東京プリンスホテルには、開催時刻の何時間も前から、中村博彦前理事長と親交のあった方々が三々五々お集まりくださり、開始時刻には会場はぎっしりのおひとで埋め尽くされました。
衆参両議院からは227名もの先生方が駆けつけてくださり、全国の高齢者福祉関係者の皆様はじめ、2100人もの皆様がご参列くださいました〉
社会福祉法人「健祥会グループ」の昨年9月19日付ホームページを覗くと、そうある。書かれている内容は、前日の18日に開かれた「疾風怒濤の人生を駆け抜けた 草の根議員 中村博彦氏 惜別の会」。会の実行委員長を務めた元首相の森喜朗とは1953年に鳩山一郎が結成した「友愛青年同志会」で知り合って以来、40年来の付き合いだという。
「自民党が与党に返り咲いた今こそ、頑張ってほしかったと、残念の極みです。天上から国政を、高齢者福祉を、見守っていてください」
 そう弔辞を読み上げた森は2012年12月に政界を引退するまで自民党介護福祉議員連盟の会長を務めていたが、「惜別の会」に駆けつけた衆参227人の大半はこの議連のメンバーだ。議連は200人を数える大所帯になり、齢70にして急逝した中村は自民党介護議連の事務局長として奔走してきた。森に続いて弔辞を読んだのは、その議連の中核である衆議院議長の伊吹文明だった。
「あなたが心血を注いできた介護議員連盟があなたの意思を受け継ぎしっかりと活動しています。安心してください。頑張りすぎ、急ぎすぎたあなただから、どうかゆっくりしてください」
 中村が会長を務めてきた全国の特別養護老人施設を束ねる社団法人「全国老人福祉施設協議会」(老施協)は、介護議連メンバーの政治資金パーティーがあれば、チケットを引き受け、選挙の際は集票マシーンとして機能した。(以下略)
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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