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2015-05

案の定「お手盛り」人質解放検証

  昨日、政府がイスラム国による人質事件に関する「邦人殺害テロ事件対応検証委員会」(委員長・杉田和博官房副長官)の報告書を公表しました。その中身については、案の定というほかありません。たとえば、以下のクダリ。
<犯行グループが後藤さんの妻にメールで接触したのを政府が把握したのは昨年12月3日と記述。首相や菅義偉官房長官が衆院選で各地を遊説していたことについて「官房副長官と危機管理監も常時在京し、官邸の体制に間隙(かんげき)は生じていない」とした。後藤さんが「確かに拘束されているとの心証」を政府が持ったのは衆院選投開票後の19日だとした>(22日付毎日新聞朝刊より)
 つまり、政府としてISの犯行だという確証を持てなかったから仕方ない、という言い訳です。今度の検証委員会は外部有識者が参加し、客観的な検証を行ったという体裁を整えてはいますが、その実、身内ばかり。うちアラブの専門家という人はかつて私に「安倍首相には大きな恩義があるので、お返ししたい」などと話していました。これでいいのでしょうか。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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