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2015-08

霞が関文学で「安倍内閣支持率回復」の怪

 今週号の週刊現代ジャーナリストの目で「安倍内閣支持率の回復」について書きました。日経新聞の調査でも結構回復していましたが、一方で10万人のデモがあったり。
 共同通信の8月14~15日の電話世論調査によれば、7月の前回調査の37・7%から5・5ポイント上昇して43・2%。朝日新聞の22~23日のそれだと、37%から1ポイントアップの38%となっている。
 言うまでもなく、8月14日に発表した首相の「戦後70年談話」を受けた安倍晋三内閣支持率の世論調査である。逆に不支持率は、共同が51・6%から46・4%、朝日は46%から41%と、ともに5ポイントほど下げている。いずれも急降下した前回の安倍内閣の支持率が、回復基調にあることは間違いない。事実、70年談話について朝日の調査は、「評価する」の40%が「評価しない」の31%を上回った。(中略)
 なかでも支持率回復の最大の要因は、やはり「謝罪」「おわび」の扱いだろう。決め手は次の一文ではないか。
「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」
 これ以上、中国や韓国に頭を下げるのは御免だ、という国民の潜在意識に訴えた文言といえる。が、全体を通して見ると、文字通りの官僚による霞が関文学。中身がない。
もともとアジアの近隣国は、日本国民に戦争の謝罪を要求しているわけではない。要求の対象はあくまで日本政府だ。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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