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2015-08

周知期間ゼロ「10月1日改正派遣法施行」への焦り

 衆院で可決されている労働者派遣法がいつの間にか参院で審議入りし、何としても今の国会で成立させたいというのが政府与党でしょう。で、改正派遣法が成立した場合、法律の周知期間がほとんどなく、即施行という話になりそうです。
 その理由が、企業側が民主党時代に成立した3年以上派遣労働者を使えばで正規雇用と見なすという「見なし雇用」が10月1日から施行されるためです。
 この制度は12年4月に法律が成立し、半年間の周知期間を経て施行されました。つまり見なし雇用を適用される派遣社員が10月1日で3年を迎える。今の法改正は、それをなし崩しにしようという話でもあります。
 一方、仮に今審議している改正派遣法が成立したとしても、周知期間をおけば、その間、企業が「見なし雇用」を義務付けられる。だから9月までに急いで成立させて、周知期間ゼロでもいい、という発想。けど、周知期間のない法律なんてあんまりでは……。、
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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