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2016-04

セブン&アイH社長解任騒動の深層

 賛成7、反対6、白票2――。先ごろ、鈴木敏文会長(82)の提案した社長交代の取締役動議に関する結果です。賛成が過半数を上回らなかったため、否決されたとのことですが、かなり微妙というか、社内は分裂状態に陥っていることがうかがわれます。その理由として、社長交代の動議そのものが、「創業者の伊藤雅俊さんと鈴木さんの確執」、さらには「鈴木さんの次男を社長にするための布石(鈴木会長は記者会見で否定)だった」という説、さらには米もの言う株主であるサードポイントが創業家に肩入れして否決に動いた、などの説が囁かれています。
 そもそも鈴木さんはカリスマ扱いされていますが、伊藤オーナーの番頭。売上げ10兆円の怪物流通グループの分裂は、この先のコンビニ戦争への影響必至でしょう。
 
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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