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2016-06

扱いが小さい「森山農水相」金銭スキャンダル

 今週号の週刊朝日が報じた森山裕農相ほか2人の金銭スキャンダルに対し、新聞は申し訳程度に報じています。森山さんは、自民党の環太平洋経済連携協定(TPP)対策委員長だった昨年9月、一般社団法人「日本養鶏協会」(養鶏協)の会長から現金20万円を受け取ったが、今年2月に全額を返却したと言い訳しています。なぜ返却が遅れたか、については、農水大臣になったためバタバタして事務所の担当者が失念していたから、だと。実際はそんな理由ではないでしょう。
 スクープした週刊朝日によれば、返却した2月は養鶏協会の会議があったとき。会長が「80万円を議員に渡したけど、60万円分は他の人に面倒見てもらえないか」との趣旨の発言をし、会議の席上でそんなことをいうなんて、と出席者が仰天。話が広まったといいます。つまりばれたからやむなく返したにすぎません。他の西川、宮腰両議員にいたっては返還時期も明らかにしていません。
 TPP交渉での鶏肉や卵の関税撤廃は既定路線。それゆえ業界としては年間52億円の補助金の上乗せを期待していたといいます。いわば20万円は餞別で安いモノでしょうが、賄賂性も高い。協会では5人に渡す予定だったといいますから、あと2人は?
突っ込みどころ満載の大臣スキャンダルなのに、マスコミは自粛し過ぎていませんかね。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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