2016-07

神奈川障害者施設「大量殺人」の類似事件

 19人を刺殺し、25人に傷を負わせた植松聖について、過去類をみない凶悪犯罪というコメントをしばしば見かけます。しかし、そうではありません。今までにもこの手の犯罪が繰り返されてきたことが問題なのです。
 事件報道を見てすぐに思い出したのが、あの大阪池田小学校で起きた児童殺傷。犯人の宅間守はかつて事件を起こして措置入院をしていました。そのときも警察は宅間を捜査し、事情聴取したのですが、措置入院という壁に阻まれ、刑事責任を負わせることができなかった。宅間はそれを熟知していて措置入院するために警察の事情聴取に嘘八百を並べててていたといいます。刑事は嘘をついていると見破っても、精神科医が騙されれば手出しできないという制度。
 政府は今になって措置入院制度のあり方を見直すなどと言っていますが、前々から問題になっていたのに放置していただけ。まずはその検証からはじめたほうがいいのでは。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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