2017-02

森友学園「大阪音大」と「認可」の謎

 報道当初の静けさが嘘のように、森友学園による格安国有地購入問題がますますヒートアップしています。疑惑の核心は相場の10分の1とされる購入価格、さらに小学校の開設認可の2点なのでしょうが、いまだ報じられていない点があります。一つは、森友学園の前にくだんの土地を購入しようとして財務省に断られた大阪音楽大学の土地売買交渉。交渉の経緯が隠されているのではっきりしませんが、音大が財務省に提示したごみ処理費用を差っ引いた土地の額が9億円とも5億円ともいわれています。
 そしてもう一つが認可問題です。森友学園は正式に認可されていないのに、入学希望者を募り、校舎も建設している。事情通によれば、大阪府の場合、開校日の3月31日の認可が普通だそうで、つまり学校側はすでに認可のお墨付きがあるからこそ、工事や生徒の募集ができる。事実上、認可されているのと同じことなのだそうです。
 なぜこの不可解な2点が見過ごされているのでしょうか。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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