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2017-10

外国人実習制度の欺瞞

 発展途上国の労働者が日本で技術を学ぶ「外国人技能実習制度」の適正化法が11月1日から施行されることを受け、新聞各紙が小さく報じています。法律の趣旨は、外国人労働者が低賃金で働かせられている実態を改善するという話ですが、どうにもタテマエというか、アリバイ作りの感が否めません。
 人手不足による景気回復の遅れが叫ばれて久しいですが、その実、不足しているのは賃金の低い分野です。なかでも介護職員でなり手がいないのは低賃金で過酷な労働だからでしょう。政府がそこを外国人労働者で補おうとしているのはミエミエ。日本人労働者と同賃金だと謳いながら、つまるところ、介護報酬をあげる財源がないので、外国人に低賃金労働をしてもらおうという発想でしょう。なぜそんな発想になるかといえば、いつまでも日本経済の成長を求めすぎているからでは。そこを見直さない限り、欧米の道を歩む結果になるのでは。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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