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2017-12

加計学園問題のキーマン

 拙著『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』の発売に合わせ、文春オンラインにも寄稿しました。

「まさか、部屋にいらっしゃるとは、思いませんでしたよ」
 衆議院第二議員会館六百二十二号室のインターフォンを押すと、部屋の中から秘書らしき女性がドアを開けたので、思わずそう言った。六月二十六日午後のことだ。
「外から電話しても留守だし、一階の受付から連絡しても誰も出ない。どうして電話にも出なかったのですか」
 彼女が部屋から廊下に出てきたので、そう尋ねると、もじもじしながら、下を向いて黙ったままだ。これでは埒が明かない。つい詰問口調になってしまった。
「あなたは秘書でしょ、電話にも出ないのはつまり、居留守を使っていたわけですか」
 すると、彼女は申し訳なさそうな表情を浮かべ、ようやく耳元で囁いた。
「私は留守番なので……。電話に出るなと言われていて」
 そのあと人差し指を唇の前に立てて、差し出した私の名刺の裏に、なにやら文字を書き始めた。まるで筆談だ。
〈実はいっさい応答するなと指示されていて〉
 部屋の主が下村博文である。私はこの日の午後三時、議員会館で本人にインタビューをする約束をしていた。ところが正午過ぎになって、とつぜん文藝春秋編集部に取材をキャンセルする旨のファックスが届いた。それ以来、ぱったり連絡がとれなくなった。(以下略)

 下村博文さんの裏献金疑惑をもっと追及すべきではないでしょうか。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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