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2018-02

厚労省「不正データ」問題の焦点

 引き続き厚労省の問題データについて、役所の関係者に尋ねてみました。まずは1万件のデータのうち、ひと月の残業時間が1日のそれより少ないといった明らかな調査結果について、いわく「ありあえない話で、考えられない。労働基準監督官の聞き取りを業者に発注して入力し、データ化するのだが、その際、誰が見てもわかる不自然な結果についてはシステム上自動的にチェックが入り、削除するか、修正する」と。なぜそんな単純なシステムが機能しなかったのか、そこには、今回のデータ収集が異例の措置だった可能性があるみたいです。
 また、政権・官邸側の思惑と厚労省の対応について、「官邸の方針に基づいて、一般労働者と裁量型労働者のような二通りの調査をすることはしばしばある。問題はそれが同じ土壌の調査として採用されたこと。採用したのは官邸側であり、役所としてはデータを報告するが、単純比較は無理と伝えているのがふつうだ」そうです。つまり問題は採用した側にあるといいます。そこにいわゆる歪みが生じているのでは。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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