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2018-02

トランプ「TPP復帰発言」の深層

 昨晩、ダボス会議に参加したある企業幹部と会い、いろいろ話を聞きました。たとえばトランプの「TPPに復帰してもいい、」言。日本政府はこれをもって、「TPP11やEPA交渉の成果だ、トランプは焦っていて日本はこの先優位に交渉に立てる」と喧伝していますけど、まったく見当違いなのだそうでです。
 トランプのダボス会議のスピーチは予定されていた45分から大幅に短縮されて20分。予定稿を読み上げただけのもので、その中で一言TPPの話があったらしい。その真意は、あくまで2国間交渉が前提、もしもTPPで米国に優位な条件を提示すれば、という程度の話で、日本以外にこの発言を重く見ている国はないのだそうです。
 つまるところトランプは日本のことはどうにでもなるという前提でリッピサービスをしただけだとか。それより対中赤字の削減をどうするか、それがトランプのテーマで、頭を悩ませているとのことです。
 米国は穀物輸出による安全保障政策を重視し、すでに中国と駆け引きを始めているといいます。日本はこのところ一帯一路で中国に歩み寄っていますが、トランプがそれをどう見ているか、むしろそこが心配なのだそうです。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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