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2018-03

森友文書改ざんで抜けている視点2

 昨日に続いて、森友問題で見落とされているポイントを。
 2013年7月以降、土地を借り入れて小学校を建設しようとした森友学園の籠池さんは、なぜそんな発想ができたのでしょうか。通常、私立学校の設置認可は土地所有が大前提であり、借り入れを許すとなれば、大阪府がそれを認めなければなりません。森友側はそこを「特例」扱いにしてもらい、長期借り入れによる設置を大阪府に申請しました。
 そしてそのさなかの14年10月31日、森友学園が大阪府私学審議会に新設認可を申請し、私学審が翌15年1月27日に「認可適当」と答申しています。財務省はこの「認可適当」があって初めて土地取引に応じられるという鶏と卵の関係。つまり、問題の土地取引には、財務省だけでなく大阪府の意向が働いていたわけです。
 森友学園の小学校設置の認可適当を下した背景について、松井一郎知事は「東京の財務省からの圧力があったから」という趣旨の発言で逃げを打っておりますが、半面、すでにこの時点で本省の関与を証言していることにもなります。
「松井知事は許せない」と言った籠池のひと言は何を意味するのか、維新の会と籠池の関係は、疑惑解明の大きなポイントでしょう。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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