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2018-06

霞が関を牛耳る二人の警察官僚

 本日発売(明日が日曜日なので1日前倒し)の文藝春秋7月号に「官邸官僚シリーズ」の3回目を寄稿しました。

 その年は、失意の底に沈んでいた安倍晋三にとって、とりわけ寒い冬だったに違いない。二〇〇七年七月におこなわれた参院選の惨敗を受け、九月に政権を放り出した明くる〇八年二月十九日のことだ。一月に始まった通常国会で後継首相の福田康夫が国会運営に四苦八苦する中、安倍は早朝、ハイヤーで世田谷区富ヶ谷の私邸をあとにした。向かった先は、新潟県妙高高原にある池の平温泉スキー場だ。
 妙高高原アルペンブリックリゾートでスキー場やホテルを経営する荒井三ノ進が安倍を出迎えた。荒井は田中角栄や中曽根康弘の支援者として知られる一方、財界や官界の知己も多い。みずほホールディングス会長だった伯父の西村正雄を通じて安倍と知り合い、バックアップしてきた。
 荒井は首相退陣後、やせ細っている安倍を見るに見かね、気分転換を兼ねて自ら経営する温泉付きのスキー場へ誘った。と同時に、第一次政権で官房副長官を務めた的場順三ほか、官邸関係者数人を招待したという。その中の一人が、杉田博和(七七)だった。
「私は杉田さんのことはあまり知りません。杉田さんは荒井さんが呼んだのでしょう。それでたしかにお会いしました」
 当の的場に聞くと、そう認めた。(以下略)

 今回は警察官僚編、杉田、北村ラインの実像を……。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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