FC2ブログ

2018-09

文春連載「西城秀樹と姐さん」

 今日発売の週刊文春から西城秀樹の短期集中連載を始めました。

 磨きあげられた光沢のある御影石は、ふんわりとしたまだら模様が沈み、何ともいえない風合いを感じた。その見事な墓碑が、左右対称に二つ並んで建っている。見たところ墓の高さも広さも同じだ。どちらも白やピンクの色鮮やかな造花の胡蝶蘭に彩られている。数多くの国宝を所蔵する四天王寺(大阪市天王寺区)の広大な墓地で、その二つの墓は際立っていた。
 墓碑に刻まれた家紋は、左側が「丸に蔦柏」、右が「桔梗」である。桔梗は木本家の紋に違いない。墓石の背には、木本龍雄の文字があった。五月に亡くなった西城秀樹の本名である。四天王寺に建立された木本家の墓には、実父の三朗と実母の靖子が秀樹とともに眠り、健在である長兄の龍一郎の名も赤文字で刻まれている。
 そして、左隣に建つもう一つの墓碑、「丸に蔦柏」紋の横には「宅見家」とあった。墓石のうしろには、「宅見恵美子建之」と記されている。恵美子は知る人ぞ知る秀樹の実姉だ。日本最大の広域指定暴力団山口組のナンバー2として斯界に君臨した宅見勝の内縁の妻として、芸能界でもその名が知られてきた。(以下略)

 二つの墓の秘話です。
スポンサーサイト



«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する