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2019-03

サンデー毎日連載「憤死」双葉病院長の遺言

 本日発売のサンデー毎日より亡くなった双葉病院鈴木市郎院長の追悼記事を始めました。

 私がその病状を知ったのは、昨年11月のことだった。東日本大震災のあった2011年以来、年に何度か双葉病院のあった福島県大熊町やいわき市を訪ね、双葉病院の様子を取材してきた。院長の鈴木市郎とは福島だけでなく、折に触れ東京でも会ってきたが、まさか突然倒れ、死の淵に立たされるとは思いもしなかった。
 昭和ヒトケタの1934年9月9日生まれの院長は、80代半ばにしてすこぶる壮健だった。東京電力福島第一原発事故に遭遇した8年前の3月11日は喜寿を迎える齢だ。そこで驚くべき力を発揮し、患者の命をつないできた医者である。
 食通で、わけても牛肉にはうるさかった。東京・赤坂にあるしゃぶしゃぶ店が好みで、分厚くスライスされた肉を何枚もぺろりと平らげていた。
 そんな鈴木が夏の初めとつぜん病に見舞われたという。あまりに連絡がないので不信に思い、長女の松本千穂に連絡をすると、すでに入院していると知らされた。以下略

 震災から8年、考えさせられます。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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