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2019-03

政権分裂選挙2つのの原因

 北海道、大阪、島根、徳島、福岡の首長選挙が幕を開けました。新聞では北海道以外、「保守分裂」と書いています。この珍しい現象の理由の一つが、小選挙区制の導入以来、都道府県連の地方政治家幹部の力が強まったこと。があるのではないでしょうか。東京には安倍政権が持ち上げていた都連幹事長もいましたが、とりわけ地方選挙を牛耳る幹事長ポストの力が強まり、逆に国会議員の都道府県連会長の影響力がなくなっています。まあ、これは一般論で、個別にはそれぞれの選挙区事情があるので、分裂の背景といったところでしょうか。
 で、分裂のもう一つの理由と現象、それは安倍政権に対する不満のあらわれといえるのでしょう。首長候補は霞が関出身の候補者ばかりですが、政権に近いか、自民党に近いか、それによって色分けされている傾向があるようです。中央政界では一強と呼ばれる安倍政権ですが、地方には不満もある。今回は、その不満を救い上げるかのように地方で自民党のベテラン議員や元重鎮たちが独自候補を立ています。野党のだらしなさを保守分裂の理由に挙げる人もいますが、その実、これも長期政権の歪みかもしれません。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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