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2020-05

ならずもの後記「孫正義」の窮地

 本日発売の週刊現代に新刊「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」の刊行記念として、以下の特集記事を書きました。
孫さんと会ったときの話も盛り込んでいます。

孫正義 大豪邸と裏腹に資金に困っていた、話の裏側――。
そう殴り書きした古いノートを見つけた。日付は1997年6月13日、〈特集会議〉とある。筆者が当時所属していた週刊新潮の編集会議で特集記事としてソフトバンクの孫正義をとりあげようと企画案を提出したときのメモ書きだ。孫が「ベンチャー三銃士」と呼ばれ、売り出していた頃である。孫はこの年、豪州の〝メディア王〟と称されたルパード・マードックと組み、日本の通信衛星放送「JスカイB」を設立して自ら社長に就任する。番組提供の提携をもちかけ、テレ朝株を買い占めて物議を呼んだ。と同時に、東京都港区麻布の豪邸を建設中だった。
ただしこの頃の孫は、本格的に事業が軌道に乗っていたとはとうてい言い難い。JスカイBはテレ朝の猛反発を食らった挙句、フジやソニーの出資を仰いで孫自身は社長を退任する。
その孫が密かに「エムエーシー」という個人の資産管理会社を持っていた。個人会社をソフトバンクグループの決算対象企業から外し、これまで買収してきた企業の事業赤字を隠していた疑いが濃厚だった。(以下略)

 単行本と併せてよろしくお願いします。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。

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