2017-10

中公「企業事件簿」は「AIJ・オリンパスと山一証券」

 中央公論で連載中、今度の6月号企業事件簿は、AIJ・オリンパス事件と山一証券自主廃業の類似点を検証してみました。言うまでもなく、山一は飛ばしで話題になった大手4社の1角。1兆円の宇宙遊泳などと呼ばれていました。以下、記事の抜粋。

 山一証券は、九一年のバブル経済崩壊後、莫大な含み損を抱える。自主廃業を決めた翌九八年四月付の「社内調査報告書――いわゆる簿外債務を中心として――」という文書がある。そこには興味深い原因分析が数多く残っている。たとえば飛ばしの部分についてはこうだ
〈バブル期以降、山一證券㈱と一部の顧客企業の間では営業特金を利用して顧客企業は運用の最終結果のみを問題とし、(中略)一任的性格のきわめて強いこのような「にぎり」口座において損失が生じた場合、顧客企業としてはその損失の補填を求めることが多くなる。(中略)顧客企業が決算期に損失を表面化させないため、あるいは、損失補填を避けるための「問題先送りとし」として「飛ばし」が行われることも多く……〉

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 中央公論で連載中、今度の6月号企業事件簿は、AIJ・オリンパス事件と山一証券自主廃業の類似点を検証してみました。言うまでもなく、山一は飛ばしで話題になった大手4社の1角。1兆円の宇宙遊泳などと呼ばれていました。以下、記事の抜粋。 山一証券は、九一年の...

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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