2017-08

中央公論企業事件簿「日東興業倒産」

 今月号の中央公論は本8日発売。連載中の企業事件簿では、目下揉めているアコーディアゴルフの旧日東興業の倒産を振り返ってみました。

 四月以降、アコーディア・ゴルフという日本最大のゴルフ場運営会社に内紛劇が勃発し、注目されている。このアコーディアグループ、ゴルフファンの間ではすっかり外資系のゴルフ場というイメージが定着しているが、もとはといえば日東興行という会社である。
 ジャンボ尾崎が愛した名門「習志野カントリークラブ」(千葉県)をはじめ、「伊豆国際カントリー」(静岡県)や「水戸ゴルフクラブ」(茨城県)」……。日東興業は国内の三十コースに加え、海外七か所のゴルフ場を擁し、日本最大級のゴルフ場運営会社として、斯界に君臨してきた。
 しかし他のゴルフ場と同じく、バブル経済崩壊後の長引く不況により経営が悪化。一九九七年十二月、東京地裁に和議を申請する。ゴルフ業界最大の倒産劇として、話題をさらった。倒産処理にあたり、七万三千人のメンバーに対する会員権の預託金問題が浮上した。限定会員二三〇人と謳いながら五万人以上のメンバーを募集した茨城カントリー事件を皮切りに、会員権問題は全国のゴルフ場に吹き荒れていたが、ついにそれが最大手の一角にまで波及した格好だった。

 といった冒頭です。ご一読を!
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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