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2020-02

G2「橋下徹は『改革者』ではなく『破壊者』」は橋下ブームの観察記

 講談社のG2に橋下徹大阪市長の記事を寄稿しました。大阪府知事に出馬する経緯から、これまで橋下さんが大阪で歩んでこられた政治活動を中心に今一度振り返ってみました。以下冒頭――。

 二〇〇四年二月一日、大阪府知事選で二期目を目指した太田房江の対抗馬は、元阪神タイガースのエース江本孟紀だった。民主党参議院議員から鞍替えした元プロ野球選手の知名度は、抜群に高い。元通産官僚の女性知事といい勝負になる、と大方の選挙通は予想した。
 四年前に初当選した太田房江は、自民党の鈴木宗男らが応援に入り、大阪のゼネコン業界を動員した。二期目を目指したこのときは自民と民主の相乗り候補だ。太田は業者団体や労働組合の組織票を固めて選挙に臨んだ。
 かたや、江本の頼りは無党派層の支持である。かつて吉本興業の漫才師を知事にまつりあげた大阪の無党派支持層の実力は、地元政界にとって脅威といえる。阪神タイガースのエースとなれば、十分勝機はある。そうして江本陣営に自民党府議会の若手議員たちが支持にまわり、民主党の若手大阪府議たちも、相乗りした。
 実は〇四年当時のそんな江本支持の中心メンバーの一人が、現在、大阪府知事の椅子に座っている松井一郎である。一九六四年一月生まれ。のちに橋下徹のパートナーとして大阪維新の会の幹事長になる松井は、知事選の前年にあたる〇三年四月十三日の統一地方選で初当選したばかりだった。父親の良夫は横山ノック時代の大阪府議会議長を務めた自民党府議であり、当人は地方の二世議員である。
「初めて府庁に行って太田房江さんに会いました。廃藩置県をおこなった昔ながらの官僚支配で、右から左に物事を決めるようなイメージの人でした。一回まじめに政策議論をさせてほしい、と太田さんに申し出ると、一期生の皆さんとそんなんやると、古い期の先輩方からいろんなこと言われるからまずいという。期別年齢で、古い議員が支配してる議会があってしかるべきという考えなんです。これじゃあかんなと思い、僕は江本さんの選挙をやりました。そのときも自民党からは、おしかりを受けましたよ」
 ときは小泉純一郎政権真っただ中である。規制緩和、脱官僚を声高に叫ぶ首相の小泉は、まさに人気絶頂だった。それに対し、既得権益に浸かって来た守旧派と批判されながら、自民党の族議員たちが反旗を翻した。自民党内が割れ、それが地方政界にも、影を落としていた。

 橋下ブームがなぜ巻き起こったのか、3年あまりの観察レポートです。
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橋下さん 大方の予想通り怒りの連続ツイートキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/11/30(金) 17:30:05.34 ID:kK1Om/my0 ?2BP(1024)ソースhttps://jp.twitter.com/t_ishin

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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