2017-08

ソフトバンク米進出の台所事情

 ソフトバンクが米携帯電話3位のスプリント・ネクステルという会社を買収する、と新聞などを賑わせています。ついでに業界5位のメトロPCSまで購入を検討中というから、2兆円の大変な買い物になりそうです。06年に英ボーダフォンの買収で1兆7000億円も使い、そのときに借金は2兆円に膨らんだけど、現在は純有利子負債5500億円に減ったからそのくらい大丈夫だ、というような報道もありました。しかし、そうでしょうか。
 まず国内の競争。iphone5でKDDIに後れをとっています。その巻き返し策としてのイーモバイルの買収、さらに今度の米進出でしょうけど、肝心のスプリント社は赤字会社。隠れた負債はないのでしょうか。加えて本格的な米進出をしようと思えば、AT&Tなどとの競争が激化し、さらなる投資が必要になる。そもそもソフトバンクの財務は大丈夫なのでしょうか。そう一筋縄にいきそうにはありません。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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