2017-08

文藝春秋「安倍晋三は変わったのか」寄稿

 本日発売の文藝春秋12月号で、自民党総裁になった安倍晋三さんを取り上げました。突然の首相辞任から5年、いつの間にか次期総理に最も近い人物と呼ばれるまでになりましたが、この間、どうしていたのか、という素朴な疑問から取材を進めました。以下冒頭です。

 本州と九州を隔てる関門海峡は、大型客船や貨物船、ときに軍艦が海面を滑るように行き交い、眺めていて飽きない。その海峡を臨む「海峡メッセ」で十月二十日午後三時半過ぎ、安倍晋三の講演が開かれた。四階のイベントホールは、就任したばかりの自民党新総裁の姿をひと目拝もうとする下関市民であふれ返っていた。講演会場への入場希望者は、警備の必要性からホールの前で記帳し、金属探知機の門を潜らなければならない。その記帳の数一千百人。なかへ入ると空席を探すのに一苦労だ。集った聴衆は、まさに万雷の拍手で凱旋した自民党新総裁を迎えた。
「今日は全国龍馬ファンの集いということで参りました。龍馬は好きですけど、やはり地元下関ですから、高杉晋作なんですね。この講演を引き受けるにあたって、船中の八策をもう一度読みなおしてみました。大阪維新の会の八策はよく読みましたけど……」
 ジョークを交え、軽妙な調子で目当ての安倍が話し始めた。

 思い直せば、そこまで注目されるようになったのは、ごく最近で、せいぜいこの春以降だ。それまは、病気で責任を投げだした宰相、というイメージでしかない。安倍晋三は、なぜ急浮上したのか。

 自民党総裁選における秘話もありますので、ぜひ。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://mori13.blog117.fc2.com/tb.php/1222-99a0234b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する